yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ポール・デュカス『ピアノ作品集』。ドビュッシーと同年代の作曲家の曲か?!というわけだった。まるでベートーヴェンのようなカッチリした、大きなスケールのピアノ(ソナタ)曲ではないか・・・

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「壮麗な構想を持ったこの作品は、ベートーヴェンソナタに続くものと位置づけられる。音楽愛好家の興味をかきたてる重要な1曲である。ピアノ・ソナタというジャンルは独特な魔力をもっているものだと思い知らされる・・・・」(ドビュッシー

Paul Dukas - Piano Sonata in E flat minor: First Movement [Part 1/5]

            

イメージ 2まったく、偶々の図書館ネット借受のアルバムをきょうは投稿しよう。オリヴィエ・メシアンOlivier Messiaenの先生であり、クロード・ドビュッシー(1862-1918)と同世代でかつ親交のあったポール・アブラアム・デュカス(Paul Abraham Dukas, 1865 - 1935)の『ピアノ作品集』がそれだ。≪孤独を愛し、作品は完璧を目指す為、1年に1作あるいは、「アリアーヌ」のように10年を要したものもあった。1920年代には大半の作品を破棄してしまった。今日残るのは13曲位と言われる。≫(WIKI)とあるように、ピアノ作品もこのアルバムに収められている4曲が遺された作品のすべてなのだそうだ。ともかくのっけから驚きました。名高い「魔法使いの弟子」くらいでしかその名をどうにか記憶に留めている程度の存在だったのだけれど。これがフランスの、それもドビュッシーと同年代の作曲家の曲か?!というわけだった。まるでベートーヴェンのようなカッチリした、大きなスケールのピアノ(ソナタ)曲ではないか・・・といった印象だったのだ。たぶん噛めば噛むほど味がするスルメの様に、聴きこめば聴きこむほどそのよさが分かるのでは、といった曲趣をもつ。スケールを壮にして響かせるこのピアニズムは、ポール・デュカスのものなのか、それとも、作曲家デュカスに作曲を師事したピアノの名手ジャン・ユボーJean Hubeauのヴィルトージティの演奏の成せるものなのか、はてまた優れた録音の所為なのか・・・。




ポール・デュカスPaul Dukas『ピアノ作品集』

(1)ピアノ・ソナタ変ホ短調サン=サーンスに献呈)(SONATA IN E FLAT MINOR) (1901)
(2) ラモーの主題による変奏曲,間奏曲と終曲(VARIATIONS, INTERLUDE & FINALE, ON A THEME BY JEAN-PHILIPPE RAMEAU)(1903)
(3) ハイドンの名による悲歌風前奏曲(PRELUDE ELEGIAQUE (ON THE NAME OF HAYDN))(1908)
(4) はるかに聞こえる牧神の嘆き(ドビュッシーへのトンボー(追悼)のための小品)(1920)