yuki-midorinomoriの日記

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イレーヌ・シュヴァイツアー『Hexensabbat』(1977・FMP 0500)。セシル・テイラーや山下洋輔などより、現代音楽で開発された奏法を導入、駆使して、よりアグレッシヴだと云っていいかも。

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Irene Schweizer (Documentary)

            

今年最後の投稿は、イレーヌ・シュヴァイツアーIrène Schweizer (1941‐)のピアノソロアルバム『Hexensabbat』(1977・FMP 0500)。たまたまそうなっただけのことで、なんの理由もありはしません。もう既に関連も含め5稿も投稿しているので、繰り返しになりいささか気恥ずかしいのだけれど、女セシル・テイラー山下洋輔か、と言ったところなのだけれど。女性ジャズピアニストでここまでアヴァンギャルド・フリーをつらぬいているミュージシャンを、私の不勉強もあるのかもしれないが、寡聞にして知らない。まったく惚れ惚れする。いや、むしろ、このイレーヌ・シュヴァイツアーのほうがセシル・テイラー山下洋輔などより、現代音楽で開発された奏法を導入、駆使して、よりアグレッシヴだと云っていいかも。こうしたことがこの女性ジャズピアニストの興味ぶかいところと云っていいだろう。現代音楽ファンを自認する私にとっては、まことに好ましいアヴァンギャルドフリー・ジャズピアニストといえる。只今現在この時代に、どれほどのファンを獲得し、聴かれているのか私は知らないが・・・。




イレーヌ・シュヴァイツアー『Hexensabbat』(1977・FMP 0500)
Irène Schweizer, piano.

Track:
1. Hexensabbat (08.54)
2. Rapunzel...Rapunzel...! (11.34)
3. Chabis (02.21)
4. Choix mixed (04.51)
5. Dykes on bykes (04.17)
6. Lavender valse (03.09)
7. Monkey woman (03.50)
8. Baba-rum (04.01)
Tracks 1 and 2 recorded at Townhall Charlottenburg, 8 October 1977; others recorded at FMP Studio, Berlin on 10 October 1977.



イレーヌ・シュヴァイツアー関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60867091.html イレーヌ・シュヴァイツアー 、ピアノソロ『Wilde Senoritas』(1976) 。女セシル・テイラー!?男勝りな力強いタッチでの奔るフリー・インプロ。若きその意気とハツラツが小気味よい。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/54987036.htmlセシル・テイラー!?イレーヌ・シュヴァイツァーとルディゲー・カール(ts)の双頭コンボ『GOOSE PANNEE』(1974)。女だてらのこの剛直。アナキーに突っ走る姿は、この陽春にふさわしい爽快さ

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/52793120.html イレーヌ・シュヴァイツアーの初期のリーダーアルバム『EARLY TAPES』(1967)。女セシル・テーラーか。現代音楽的洗練とエネルギッシュなフリージャズパワー。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/46989558.html ジャケットデザインの力強いタイポグラフィー同様インテリジェントとパワーを堪能させる、エヴァンパーカーのサックスを加えてのピエール・ファーヴルクァルテット。

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http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/36956348.html インドラーガにのってのリラクゼーションフリージャズ『JAZZ MEETS INDIA』(1967)