yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

アンドレ・ブクレシュリエフ ほか『New Line Piano』(1978)。≪偶然性、不確定性≫による、情念的世界の発露がスリリングで興趣もつ『群島Archipel IV』ほか。精神が漲っています。

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Castiglioni- Cangianti

             

レコードジャケットに引用されている画像人物は、ブラームスではなく、カール・マルクスのようだ。どうしてマルクスが?。音楽史の画期をなすコンセプト、偶然性、不確定性の、その革命性の表徴として表われ出でたといことなのだろうか。たしかに、きょうの投稿アルバムは、そうしたコンセプトをもって作曲?されたピアノ(&テープ)作品ばかりを集めたアルバムで、タイトルは『New Line Piano』(1978)。ディレクション(自身の作品も収録)は米国在住のトルコの作曲家イルハン・ミマールオール(İlhan Mimaroğlu、1926 - )。ピアノは同じトルコの女性ピアニストイディル・ビレット(İdil Biret, 1941 アンカラ - )。幼くしてフランスに留学≪パリ音楽院に入学してブーランジェらの指導を受け≫、のち≪コルトーヴィルヘルム・ケンプに師事≫研鑽と相当な経歴、実力の持ち主。そうしたお堅い女性ピアニストのアヴァンギャルドな試みといったところか。聴きどころは、拙ブログでも幾稿か投稿(アンドレ・ブクレシュリエフ『ARCHIPEL(群島)Ⅳ』。すべての奏者(ピアニスト)を山下洋輔化するブクレシュリエフの≪ARCHIPEL(群島)≫シリーズ。激越!。)しているブルガリアを出自とするアンドレ・ブクレシュリエフ(Andre Boucourechliev, 1925 – 1997)の≪偶然性、不確定性≫による、情念的世界の発露がスリリングで興趣もつ『群島Archipel IV』のピアノパフォーマンスといっておこうか。(この『群島Archipel IV』の音源動画は奏者が違うけれど上記の投稿記事に貼り付けています)






アンドレ・ブクレシュリエフ Andre Boucourechlievほか『New Line Piano』(1978)
イディル・ビレット İdil Biret(piano)

Tracklist:
A1. Ilhan Mimaroglu -
Session 10:34
Engineer [Piano-part] - Bobby Warner
Lyrics By - Ilhan Mimaroglu , Karl Marx (2)
Voice Actor [The Accountant] - Steve Goldstein
Voice Actor [The Artist], Piano - İdil Biret*
Voice Actor [The Attorney] - Arthur Levy
Voice Actor [The Publicist] - John David Kalodner*

A2. Niccolo Castiglioni* -
Cangianti 10:12
Engineer - David Smith (8)

B1. André Boucourechliev -
Archipel IV 13:00
Engineer - David Smith (8)

B2. Leo Brouwer -
Sonata "Pian E Forte" 8:52
Engineer [Principal Piano] - Bobby Warner
Engineer [Quotations Tape] - Joe Mardin


Credits:
Mastered By - George Piros
Producer - Ilhan Mimaroglu





Ilhan Mimaroglu - Piano Music