yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ペーター・ブロッツマントリオ+アルバート・マンゲルスドルフ『Outspan No 1』(1974)。絶頂のブロッツマン。いまなお血湧き肉踊るハイテンションでわがこころを掻き混ぜる。

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rötzmann / van Hove / Bennink - The End (1974/02/04) (Part 1/2)

              

ドイツジャズ界の御大人といた風情のアルバート・マンゲルスドルフは、なぜかこの70年前半を席巻した強烈無比のアバンギャルドフリージャズトリオのブロッツマンユニットにゲストとして幾度も競演している。どういった経緯、コンセプトを持っての参加なのか知らないが・・・。パフォーマンスのほど云々ではなく・・・、よくこのような若きすこぶるのアヴァンギャルドとお手合わせしたものだと。1971年のライヴドキュメントは、3枚BOXセットでリリースされており、5年も前に拙ブログでは≪ヨーロッパフリージャズの金字塔、ペーター・ブロッツマンが詰まった3枚BOX≫として思い入れたっぷりと投稿している。

【・・・震撼するほどの、衝撃的体験の極みであった。山下洋輔のスマートともいえる激しさとは趣きが違い、ここには剛直なまでの力強い確信に満ちた情動の解体精神と遊び、荒び<すさび>があった。彼らの既成定型フォームの解体に向かうパッションに心ひそかに快哉の念、賛を措いていたのだ。マルセルデュシャンのひび割れた窓ガラスの亀裂に、もろく、きらめく偶然のもたらす崩壊の美しさとモダンな機械精神のE=MC²の加速度発情を未来派ともどもダダしていたのだ。・・・そしてこのペーター・ブロッツマンこそは語る言葉におのずと高揚を覚える我が音楽愉楽青春史の金字塔であった。】

いまなお聴きなおすたびに、血湧き肉踊るハイテンションでわがこころを掻き混ぜる。きょう投稿の『Outspan No 1』は同じメ」ンバー構成による1974年のライヴドキュメントで、2枚分売のうちの一枚。ブロッツマンはこの頃が一番のっていた。絶頂だったといっていいのでは。





ペーター・ブロッツマントリオ+アルバート・マンゲルスドルフ『Brötzmann / Van Hove / Bennink plus Albert Mangelsdorff - Outspan No 1』(1974)

Tracklist:
A1. Serienze Serie 16:16
Written-By - Van Hove*

A2. Boogie Für Fred (Brötzmann) 6:29
Written-By - Brötzmann*

B1. Der Spaziergang 2:26
Written-By - Brötzmann, Van Hove, Bennink, Mangelsdorff*

B2. Outspan 1 18:15
Written-By - Brötzmann, Van Hove, Bennink, Mangelsdorff*


Credits:
Artwork By - Peter Brötzmann
Clarinet, Saxophone - Peter Brötzmann
Drums, Clarinet [Homemade], Voice, Other [Junk] - Han Bennink
Engineer - Jürgen Lidenau
Piano - Fred Van Hove
Trombone - Albert Mangelsdorff

Notes:
Recorded 14-15 Of April During The Workshop Freie Musik, Berlin, Akademie Der Künste On The FMP-Mobile-Recording-Unit.


Free Music Production: list of vinyl recordings http://www.efi.group.shef.ac.uk/labels/fmp/cfmp.html



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