『瀧 廉太郎』。歌のお姉さんのような親しみのある歌唱の方が瀧廉太郎の純朴にはふさわしい。
図書館ネット借受の、ようするにタダで手にしたアルバムに文句付けたくはないのだけれど、これがプロの面々の歌唱を収めたアルバムか?最初耳にした時、どこかのシロウトサークルの何かの記念アルバムかと思ったほどだった。≪明治の西洋音楽黎明期における代表的な音楽家の一人≫(WIKI)瀧 廉太郎(たき れんたろう、1879年(明治12年) - 1903年(明治36年))の歌曲が未熟なのか、いやそうではないと思いたい。歌のお姉さんのような親しみのある歌唱の方が瀧廉太郎の純朴にはふさわしいように私には思える。西欧歌曲然とした歌唱ほど瀧廉太郎にふさわしくないものは無い。もっと肩の力を抜いてといいたくなる。風情のありやなしや問題だ。それがあれば十分ではないか。これほどハモらない声楽(教育)とはいったいなんなのだ?西洋音楽と苦闘したであろう瀧 廉太郎も首かしげることだろう。そんなことはともかく、≪歌曲に有名な作品が多い瀧だが、1900年には日本人作曲家による初めてのピアノ独奏曲メヌエットを作曲している。肺結核が悪化して、死期が近いことを悟った時、死の4箇月前に作曲したピアノ曲「憾(うらみ)」が最後の作品として残された。≫(WIKI)とある、その二つの貴重なピアノ作品をはじめて聴けたことに感謝して、この稿擱くことにしよう。愛おしさが込み上げてくるピュアな作品だ。
『瀧 廉太郎』
1.組曲『四季』
2.荒城の月
3.箱根八里
4.豊太閤
5.秋の月
6.荒磯
7.四季の瀧
8.ほうほけきょ
9.ひばりはうたひ
10.鳩ぽっぽ
11.菊
12.雁
13.雀
14.お正月
15.さよなら
16.別れの歌
17.メヌエット(ピアノ曲)
18.憾(ピアノ曲)
2.荒城の月
3.箱根八里
4.豊太閤
5.秋の月
6.荒磯
7.四季の瀧
8.ほうほけきょ
9.ひばりはうたひ
10.鳩ぽっぽ
11.菊
12.雁
13.雀
14.お正月
15.さよなら
16.別れの歌
17.メヌエット(ピアノ曲)
18.憾(ピアノ曲)
Kawai Ikuko, Nishikiori Ken - Koujyouno Tsuki 荒城の月