yuki-midorinomoriの日記

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『ミラーニューロンの発見』読書中。哲学で謂うところの≪他我問題≫。他者と分かり合うとは?理解しあえるとは、共感するとは?どいうことか。

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いま、図書館の返却期限の過ぎたミラーニューロン(英: Mirror neuron)の啓蒙科学書ミラーニューロンの発見』(ハヤカワ新書)を後ろめたく思いつつ読書中、と言うも情けないことに殆んど睡眠薬代わりの読書で、遅々として前に進まないのだけれど。
≪・・・そもそも他人が自分と同じような心理状態にあるとどうして分かるのか?≫哲学で謂うところの≪他我問題≫。他者と分かり合うとは?理解しあえるとは、共感するとは?どいうことか。
かつて共同主観性なる概念が現象学派でも語られていた。志半ばにして亡くなった哲学者・廣松 渉(ひろまつ わたる、1933 - 1994)に、これをめぐっての格闘があった・・・。

≪このミラーニューロンは、社会的認知と社会的相互作用の複雑な構造に、史上初めて神経生理学の分野から妥当な説明を与えるものだと言っていい。ミラーニューロンは私たちに他人の行動を認識させることにより、その行動の背後にあるもっとも深い動機、すなわち別の人間の意図を認識させ、理解させてもいるのだ。≫むむむ・・・ほんとうか?。まことに刺激的な理説のようだ。
≪生物学におけるDNAの発見に匹敵する≫発見なのだそうだ。そりゃそうだ、人間の意識、および自己(意識)の形成、その根幹に係わるのだから。興味はつのる・・・。