yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

セシル・テイラー『Dark to Themselves』(1976)。ひじょうに聴きやすく親しみのもてるセシル・テイラーといっておこうか。ズバリ分かりやすい!

イメージ 1

Art Ensemble Of Chicago live with Cecil Taylor (1984)

           

あれ、こんなのだった?まったく記憶にございませんといったところか。Cecil Taylor unit 『Dark to Themselves』(1976)。いったい何を聴いてきたのだろう。音楽ブログで鑑賞記を綴っているというのに、いい加減なものだ。お恥ずかしい限りです。先ず、ひじょうに聴きやすく親しみのもてるセシル・テイラーといっておこうか。ズバリ分かりやすい!?セシル・テイラーここにありといったところだ。日頃どこがいいのだ?セシル・テイラー!と思っていらっしゃる少なからずのフリージャズファンにイットウお薦めの音盤といっても間違いのないところだろうか。というのも、このユニットのメンバーはジミー・ ライオンズ (as)以外、すべて新顔?(わたしにとって)だ。セシル・テイラーに入れ込んでいたわりに、このメンバーでのユニットがどれほどの期間維持継続されていたのかどうかすら浅学の私は詳らかにしない。情けないことだ。ラフェ・マリク (tp)(1948-)やデヴィッド・ウェア (ts)(1949-)がすばらしい。とりわけデヴィッド・ウェアのパワフルなテナーが熱を帯びていてユニットを盛り上げている。前回取り上げたフランス・マグー美術館コンサートの≪セシル・テイラー『NUITS DE LA FONDATION MAEGHT Vol.3』(1969)。サム・リヴァースのサックスが凄い。ともども此処には熱いセシル・テイラーがいる。≫と同様、サックスの出来が分水嶺と言えそうなのだ。混沌のなかにも明確な秩序を感じさせる、心地よく愉しめるセシルテイラーの珍しいアルバムと括って擱こうか。セシル・テイラーにいまいちの疑問符?がついてまわるフリージャズファンには是非聴いていただきたい一枚といえようか。疑問符?の幾分かは解きほぐされるのでは・・・と思う・・・。



セシル・テイラー Cecil Taylor (Piano)
ラフェ・マリク Raphe Malik (Trumpet)
ジミー・ ライオンズ Jimmy Lyons (Sax (Alto))
デヴィッド・ウェア David S Ware (Sax (Tenor))
マーク・エドワーズ Marc Edwards (Drums)


http://www.davidsware.com/ デヴィッド・ウェア、オフィシャルサイト
http://davidswarejapan.blogspot.com/2007/10/ware.html David S. Ware日本公式ブログ


参考投稿記事――
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57121246.html セシル・テイラー『Jazz Advance』(1955)。清新の革新の心意気ここにありといった風情で、この一点でも今なを聴くにあたいする傑作名盤といえようか。意気軒昂、革新のパッション。気持ちがいい。