yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ん、ジョルジュ・ルオーの武者絵?。浮世絵から勢いよく抜け出たジャポネーズ(若)武者登場。

イメージ 1
ジョルジュ・ルオー「武者絵」(1928)

西原鶴真 古典薩摩琵琶「壇の浦」ダイジェスト版

           

きょうから(世間では)大型連休とやらがスタートする。そして月かわり、鯉のぼりが空に舞う清々しい五月端午の節句とあいなる。残念ながら我が家は、姫はおっても武者がいないということもあってか、この時節は青空を泳ぐ鯉のぼりを見るたびにチョッピリうらやましい気分にさせられる。我が姫幼少の頃は性別関係なくの、たんに子どもの日ということで、駄菓子とセットで売られていた小さな鯉のぼりをベランダの柵に括りうち立てて、端午の節句の風情としていた。いまはもう、スーパーで売られている柏餅、粽(チマキ)を食べるだけの日と成り果ててしまったのだけれど。とはいえ、新緑映え薫風清々しい青天に舞う吹流し・鯉のぼりはいいものだ。そこには慈愛と祈りがある。
   万 緑 の 中 や 吾 子 の 歯 生 え 初 む る (中村草田男)
ところで、過日、催し紹介をかねた新聞のエッセイに貼り付けてあった画に魅きつけられたのだった。なんとそれは、宗教画家としてわが日本では人気の(白樺派の文化人はじめ、とりわけ小林秀雄が好んでいたのは有名) ジョルジュ・ルオーの武者絵だったのだ。ん、ルオー?はじめてみた画だった。この武者絵イメージ 2は≪梅原龍三郎がパリのルオーのもとを訪れ≫た際に、日本の武者絵の浮世絵を贈ったことの機縁から、それを見てのルオーの≪油彩とパステル≫を使用して描かれた画とのことだ。なんだか、新鮮な気がしませんか。浮世絵から勢いよく抜け出たジャポネーズ(若)武者登場といったところだろうか。

              右画像→安藤広重「江戸百景」