yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

小倉 朗、貴島 清彦、別宮貞雄、宍戸 睦郎『作品集』。とりわけ貴島清彦のフランス系近代音楽(フランク、フォーレなど)の流れ、香りのする美しく流麗な音色と展開。様式観がひじょうにハッキリしていて好印象。

イメージ 1

貴島 清彦
イメージ 2 芥川也寸志1925年生まれ、黛敏郎1929年生まれ、そして武満徹1930年生まれ。きょう取り上げる日本の音楽シリーズの内の1枚に収められた作曲家4名との作曲活動の時系列の確認のために生年をあげてみた。先ず小倉 朗おぐら ろう、1916 - 1990)、つぎに貴島 清彦(きじま きよひこ、1917 - 1998年)そして別宮貞雄(べっく さだお、1922 -)、宍戸 睦郎(ししど むつろう、1929 - 2007)。見てわかるように、先の一般的な認知度高い3人と後者ふたりとはそんなに年代は離れてはいない。けれど作品を聴いてみる限りでは、残念ながら一般的な認知度と力量は比例しているようだ。一般的な(鑑賞者の)評価とは正確なものだ。もっともプロの目から見たらどうなのかどうかは私は知らないが・・・。私の感性、好み、シロウト判断から、もっともフィットし好印象を持ったのは貴島 清彦で、構造、様式観がひじょうにハッキリしていて、まとまりが感ぜられる。一昔前のフランス系近代音楽(フォーレなど)の流れ、香りのする美しく流麗な音色と展開といったらいいのだろうか。いい作品だ。きょうのレコード鑑賞の収穫といっておこう。



収録曲――
小倉 朗「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ」(1960)
貴島 清彦「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」(1951)
別宮貞雄「フルートとピアノのためのソナタ」(1954)
宍戸 睦郎「フルート、オーボエクラリネットファゴットのための四重奏曲」(1958)


Bekku_SakuraYokocho