yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

P・ブロッツマンとH・ベニンクのデュオ『Schwarzwaldfahrt』(1977)。第3のインプロヴァイザーを広大な自然の<黒い森>として音に遊び戯れる。

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brotzmann (trio 1964) From The Inexplicable Flyswatter

          

きょうは、ひさしぶりにフリージャズ。P・ブロッツマンとH・ベニンクのデュオ。それもドイツの広大な自然Schwarzwald(黒い森)にての自然を相手のインプロヴィゼーション。ベニンクはアコースティックなドラムセットをまったくつかわず、森にある自然の<wood,trees,sand,land,water,air>等すべてを音の素材、音源として、種々のサックス、クラリネット等のアコースティック楽器まじえてデュオパフォーマンスした記録と云うのが今回の取り上げるアルバム『Schwarzwaldfahrt』(1977)。広大な自然というフィールドをスタジオにして、野鳥の鳴き声、渓流のせせらぎ、木々を吹き抜ける風などを共演者にブロッツマンと2人で音と謂う音と共に遊び呆け戯れたフリーパフォーマンスドキュメント。実際に現場(黒い森)へ出かけて敢行した律儀こそがアヴァンギャルド。渓流の水にクラリネットを突っ込み吹いてみせ、水音と遊び戯れる。その上空を飛行するジェット機の音すらもがそれら即興に参加する。第3のインプロヴァイザーは<黒い森>という自然というわけだった。