yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ベートーベン『交響曲第2番』。のちの傑作交響曲群に顔を出すと思しきフレーズや書法展開様式が聴け、清新な意気みなぎり躍動する。

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Karajan Conducts Beethoven Symphony 2

          

イメージ 2きょうは、現代音楽やフリージャズではなく、とびっきり正統な音楽。それも楽聖ベートーベンの『交響曲第2番』。≪日ごとに悪化する難聴への絶望と、芸術家としての運命を全うするために肉体および精神的な病気を克服したい願望を反映している。≫(WIKI)といわれているハイリゲンシュタットの遺書が残された1802年の作曲で、しかもその遺書がしたためられた直後の作と推定されているよし。音楽家としての絶望的な聴覚喪失の病いとの関係や如何と問い沙汰されるのはもっともな話しではあるけれど、苦悩のさ中にあった、この若きベートーベンの『交響曲第2番』には、そうした暗さを感じさせるものはほぼないと言ってもいいだろうか。のちの傑作交響曲群に顔を出すと思しきフレーズ(第九を思わすのもある)や書法展開様式が聴けるのも、この清新な躍動感に満ちた『交響曲第2番』の大いなる魅力と言えるように私には思える。傑作の森≪(作家ロマン・ロランによる命名)≫(WIKI)への決然とした出発であったのかも知れないと思わせないでもない。だからこそ誰もが知る傑作№ではなく、この『交響曲第2番』を町の図書館で借り受けて鑑賞投稿したのだけれど。というのも、この「2番」が意外に面白いと思わせてくれたのがいつもの通勤途上の自動車のなかで聴いているNHK・FM番組「クラシック・カフェ」より流れていたのを耳にしてのことだったのだ。楽聖ベートーベンの交響曲のことだから、たぶんいままでにナガラではあっても幾度か耳にしているはずなのだけれど・・・。これはどういった心境の変化なのだろう。この齢のいまになって良さがわかるとは・・・なんと難儀なリスナーであることか。
ちなみに借り受けてきたのはハンス・シュミット=イッセルシュテット(Hans Schmidt-Isserstedt、1900 - 1973)のベートーベン交響曲全集のパック1で、第1番から6番ほか、までのCD4枚セットのもの(2番が入っているものはこれしかなかった。選集ではほとんどが収録されていないようだ)。なんでもこの指揮者の演奏は≪あざとさやけれん味がなく、自然な息遣いとおおらかな流れが特徴的である。表現は概して客観的で淡白であるため、イッセルシュテット指揮の音源は、クラシック音楽の初心者が、先入観なしで作品に接するのに向いているといえる。≫(WIKI)のだそうだ。私にはどうでもいいことで、よくわかりませんが・・・。バックハウスとの共演のピアノ協奏曲。これもつい最近同番組で流されていましたが、まったくすばらしいもので、ブラボーものでした。