yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

マリウス・コンスタン『SEPTENTRION(北)』(1975)。手練のアトーナルな現代音楽の響きとフリージャズが見事に対峙し生きいきとした音の世界をつくりあげている。

イメージ 1

Petit Pink FLoyd Ballet - One Of These Days

            

Marius Constant
イメージ 2フランスのモダンダンスの著名な振り付け家でありダンサーのローラン・プティRoland Petit,1924 - )の演目のためにジャズ要素をふんだんに取り入れて作曲された劇伴音楽『SEPTENTRION(北)』(1975)がきょう取り上げるアルバム。作曲者は、≪1993年よりメシアンの後任としてフランス美術院アカデミー会員に就任した≫(WIKI)マリユス(またはマリウス、マリュス)・コンスタン(Marius Constant, 1925 ブカレスト - 2004パリ)。この作曲家であり指揮者として活躍したマリウス・コンスタンは、とりわけ現代音楽普及に貢献したとして記憶されるべき人物といえるだろうか。1963年に現代音楽演奏のスペシャリスト演奏団体「アルス・ノヴァENSEMBLE ARS NOVA」を設立し、多くの演奏を手掛けた業績を持つ。(サティー作品演奏が知られているとのこと)きょうの『SEPTENTRION(北)』は先にも云ったようにモダンダンスの劇伴音楽と云うこともあってジャズ要素が巧みにちりばめられリズミカイメージ 3ルで小気味いい音楽となっている。サードストリームなどといった余計なコンセプトなど言い募ることすら不要なぐらい手練のアトーナルな現代音楽の響きとフリージャズが見事に対峙し生きいきとした音の世界をつくりあげている。オシャレだねと云っておこうか。




                     写真右:Roland Petit