yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

石井 眞木『螺旋Ⅱ番<チェロ独奏のための>』(1970)。不確定要素を繰り込んでのパフォーマンスなのに、その風貌のような音楽となる。

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螺旋Ⅱ番

               

顔貌で音楽を判断、いや予断するのは馬鹿げたこととおもいつつ、しかし、この作曲家・石井 眞木(いしい まき、1936 - 2003)の曲趣をついつい、そうしたことに引きずられてヴァイタル、エネルギッシュ、剛毅などとの臆断思い込みにいたる。当たらずとも遠からずかどうか。実際の性格等などまったくの不明なのでありますが。

きょうの投稿音源『螺旋Ⅱ番<チェロ独奏のための>』(1970)は、骨格構造は前もって与えられるものの、不確定要素を繰り込んで演奏者のインスピレーションに、そのパフォーマンスを委ねるといった曲で、70年代前後の潮流に果敢したもの。

不確定要素をもつソロパフォーマンスなのに、作曲者の顔貌のごとく「ヴァイタル、エネルギッシュ、剛毅」が鳴っている・・・。かといって繊細がないなどとはけっして申してはおりません。ねんのため。

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石井 眞木『螺旋Ⅱ番<チェロ独奏のための>』(1970)



http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/58107305.html 石井 眞木『響応・石井眞木作品集Ⅴ』。小規模、小品にこそ、その風貌に遠いこの作曲家のすぐれた感性を聴くことが出来る。



Maki Ishii: Synkretismen (1973)