yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

YOUTUBEで聴くチベット仏教声明(読経)と音楽。

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Tantra of Gyuto

             

さて今日も例によってYOUTUBEで遊び、楽しんだ結果報告。堅い頭をふりしぼっての検索で発見した、頭をマッサージするにあたいする音をピックアップしよう。一応、今回はロックを含め宗教的な精神性を感じさせるものを中心にしようと思う。まずはそのものズバリのチベット声明のスゴイとしか言いようのない読経の声を聞くことからはじめよう。日本の読経とはずいぶんと趣が違って、おそろしいほどである。以前、拙ブログでミュージック・コンクレートの今や大御所、ピエール・アンリチベットの「死者の書」を扱っての作品を取り上げたさい、≪宗派を問わず、一般に「死者の書」と言う教典を臨終を向かえた人の枕元でラマ僧が読む習慣がある。死者がこの世に執着しないように、肉親、親類は遠ざけられる。その教典には死者が死後に出会う光景とその対処法が書かれている。死者はまず非常な畏怖を覚えるまばゆい光に出会う。しかし、これに勇気を持って飛び込めば、真理に融化し、成仏する。そうでないと7日後にまた別の光に直面して、同じ様な状況にたたされる。このようなことが7日毎に、49日まで繰り返される。光への融化がなければ、その後、死者の生前の行為、心に応じて地獄・餓鬼・畜生・人・阿修羅・天等、6つの世界のいずれかに生きているものの胎に入って行く。≫(ネットページより)といった解脱のための途のりの音像作品と紹介した。そうしたことを想起させる、おそろしく不気味な凄い声明である。




Escape to India - KANEDA - Philip Glass




こうした仏教声明は、西洋キリスト教世界では、現在の西洋音楽の源流とも言われているグレゴリア聖歌が相当する。


サイモンとガーファンクルの名曲「虹に架ける橋」のグレゴリアンチャント風のアレンジも面白い。
Gregorian - Bridge over Troubled Water (LIVE IN TV)
http://www.youtube.com/watch?v=FVLQNIZnuLY&mode=related&search=


このグレゴリアンチャントとロックを融合して1990年代話題を呼んだ、ロック好きならご存知のグループ『エニグマ』がある。もちろん最大のヒット曲「Sadness」からはじめよう。



さて、拙ブログでも感銘措くあたわずの現代宗教音楽の秀作品を数多く発表し続けているアルボ・ペルトを取り上げてきたけれど、こうした作品が、音で聴けるのはありがたいことである。是非とも未だの方は覗いていただきたいものである。こうした精神性に満ちた現代音楽もあるのだと認識を新たにされることだろう。



以下に検索取り上げたグレツキも、以前拙ブログにて紹介した作曲家で、その「交響曲第三番」の一部がYOUTUBEで検索にヒットした。この曲はイギリスでブレーク。一種ヒーリング音楽として聴かれての人気だそうである。

Mary - The Passion of the Christ music by HENRYK GÓRECKI (b.1933)
Symphony No.3, op.36 (1976)
http://www.youtube.com/watch?v=ELhLTIpBF6A


さて、最後に大バッハ音楽史上最大の曲にして、奇跡でもある「マタイ受難曲」も、名指揮者であり、オルガニストでもある、カール・リヒターの項で検索され、聴くことができる。まことに結構なことである。オルガン曲もあるけれど、それは興味のもたれる方に覗いていただくことにして、ここでは「マタイ受難曲」だけにとどめておこう。バッハの曲をよく使った映画監督アンドレイ・タルコフスキーの名作をこれまた検索していたら、在るではないか!それも私が一番印象深く頭に焼き付けていた箇所があったのには本当に感激した。しかし、これらは後日にしよう。


この音楽史上の傑作を部分であれ耳にし、これを機に全曲通して感動を味われんことを、音楽<数寄>として勝手ながら希むものです。