yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

長与寿恵子「Signification‐発音原理の異なる4種の楽器による」(1974)ほか。遊びゴコロにつつまれたミニマル系音楽と言っておこうか。すっ呆けた、ユルーイ感覚の民俗音楽的ヘタウマミニマル。

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イメージ 2秋山 邦晴著『日本の作曲家たち』巻末の作曲者名鑑によると≪長与寿恵子(ながよすえこ)、1950年東京生まれ・桐朋学園子供のための音楽教室卒。作曲を佐藤洋一、入野義朗に師事。昭和47年桐朋学園音楽大学を卒業。≫とある。作曲者の情報はこれだけだ。現在どのような音楽活動をしているのかどうかの動向すらネットにも見当たらない。まったく杳として行方知らずといったところだ。と言いつつ、未だチョット早いけれど百花咲き乱れる春爛漫にふさわしい華やかなアルバムデザインということもあり取り上げた。印象を先に云ってしまえば、あそびゴコロにつつまれたミニマル系音楽だと言っておこうか。すっ呆けた、脱力ユルーイ感覚の民俗音楽的ヘタウマミニマルミュージック。そんなところだろうか。このアルバムの出盤元はコジマ録音と云う事で、自主制作ものなのかなと思ったりもしたのだけれど・・・、(別に、そうだからつまらないとか云っているわけではない)演奏メンバーに、高橋悠治甲斐説宗北爪道夫篠崎功子など錚々たる名がみえる。さて、いったいどうなのだろう。ところで、まったく了解不能なのが、B面の「Pan‐汎‐(多数の声による)」(1974)と云う30分程の長尺の作品。「童謡、ノンセンス、叙事詩、新聞記事、革命詩・・・」などなどからの引用語句の演劇のセリフ読み上げるが如くが延々つづくのだ。それだけ・・・。まったく???だった。天上桟敷黒テントの作曲者版か?何なのだろうこれは。




収録曲――

「Signification‐発音原理の異なる4種の楽器による」(1974)

「Kuntu‐民族楽器による‐」(1976)

「Pan‐汎‐(多数の声による)」(1974)