yuki-midorinomoriの日記

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アルヴォ・ペルト『タブラ・ラサ~弦楽オーケストラ作品集』(1997)。聴くことの聖性は静謐からやってくる。

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Arvo PART: "Fratres" for violin, strings, percussion

          

≪人の五官は、視覚と聴覚とを主とする。見と聞とが、外界に対する交渉の方法であった。しかしそれは、単なる感覚の世界の問題ではない。「みる」とは、その本質において、神の姿を見ることであり、「きく」とは、神の声を聞くことであった。そのように、物の本質を見極める力を徳といい、また神の声を聞きうるものを聖という。徳は目に従い、聖は耳に従う文字である。≫(白川静「文字逍遥」・平凡社」)とのっけから、懲りもせず拙ブログからの再引用。きょうもまた図書館ネット借受のアルバム。アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt, 1935 - )の『タブラ・ラサ~弦楽オーケストラ作品集』(1997)。いままで投稿したアルバム収録曲と多くは重複するのだけれど。

≪最小限かつ調和的な音素材から紡ぎだされる静謐な世界≫(CD解説)。この作曲家は、もうこれにつきると言ってもいい。

【「みる」とは、その本質において、神の姿を見ることであり、「きく」とは、神の声を聞くことであった。・・・物の本質を見極める力を徳といい、また神の声を聞きうるものを聖という。徳は目に従い、聖は耳に従う文字である。】

沈思黙考とはあまりに俗っぽすぎるるだろうか。メメントモリ・・・。そうした聴くことの聖性は静謐からやってくる。

体調芳しくなく、この稿ここまでとして擱くことにします。



アルヴォ・ペルトタブラ・ラサ~弦楽オーケストラ作品集』(1997)

 Collage sur BACH (1964)
1. I. Toccata 2'41
2. II. Sarabande 3'01
3. III. Ricercar 1'40

4. Fratres (1977/1991) for string orchestra and percussion 9'27

5. Cantus in memoriam Benjamin Britten (1977) for string orchestra and bell 6'46

6. Summa (1991) for string orchestra 5'07

7. Festina lente (1988/1990) for string orchestra 5'43

 Tabula rasa (1977) for string orchestra, two violins and prepared piano
8. I. Ludus 9'50
9. II. Silentium 16'04



アルヴォ・ペルト、関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55806468.html アルヴォ・ペルト『リタニ(連禱・れんとう)』(1996)。至高の沈黙の深さと静謐。いうことなし。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/40837051.html <生>の単調に堪える静謐に、永遠の美を聴くアルヴォ・ペルト(1935-)の『アルボス<樹>』(1986-7)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/40984988.html シンプル極まりない簡素な音に瞑想と祈り誘う、中世教会音楽の余情もつアルヴォ・ペルト(1935-)の『ヨハネ受難曲』(1982)

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/43699524.html 崇高と静穏の安らぎに慰撫されるアルヴォ・ペルトの音楽『Cantus in Memory of Benjamin Britten』.『Fratres』ほか