yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ブラームス『パガニーニの主題による変奏曲 / 間奏曲 / 6つの小品』。後期ブラームスの、人生の哀愁、陰影を彫りこんだ渋く滋味な響きは、静かさに佇む秋にふさわしくココロに沁みてくる。まことあじわい深い

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Brahms - Intermezzo Op.117-1:Glenn Gould

            

前々から町の図書館の棚にあったのは知っていたのだけれど、ジルベルシュテイン(Lilia Zilberstein, 1965 モスクワ – )?、だれ?というだけで素通りしていたアルバムだった。借りる当てのものがなく、仕方なしになにげなく手にとってみて、そこにブラームスの「間奏曲」の収録曲タイトルのあるのに気づき、借り受けてきた。
過日、YOUTUBE動画の


を観たおり、グレン・グールドの「わたしは救いがたいロマン派です」と語る、その生来のロマンティシズムを証すものとして、後期ブラームスの哀愁漂う「間奏曲Op.117」が流れていたのだった。その時の印象深くした曲が収録されているということで、借りたのだった。(すでに3年半も前に≪http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/48660530.html 深みのあるセピア色。抑制の美。滋味なことこのうえない後期ブラームスの『ピアノ小品集 第2集』NAXOS盤。≫とタイトルして投稿し、その「間奏曲Op.117」を含む後期作品を取り上げているのだけれど・・・。)もちろん、この若き(収録当時=1990)女性ピアニストのジルベルシュテインの演奏もメリハリのあるクリアーないい演奏だった。とりわけヴィルトージティの極みの見本のような「パガニーニの主題による変奏曲op.35」の勢いのあるパフォーマンスは魅せるものがあった。が、眼目は「間奏曲Op.117」であり、「6つの小品op.118」を鑑賞することだった。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/47591149.html 絶巓なす響きの芳醇、ロマンと悲愁の極み 。熟成の生の薫り高い室内楽ブラームス『弦楽五重奏曲第二番』と『クラリネット五重奏曲』。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/48956964.html 澄明な神域の音色の世界からロマンの薫り深く人間的な陰影をもった芳醇な響きへと100年の成熟を奏でるモーツアルトブラームスの『クラリネット五重奏曲』

として、だいぶ前に投稿したごとくに、後期ブラームスの、人生の哀愁、陰影を彫りこんだ渋く滋味な響きは、静けさに佇む秋にふさわしくココロに沁みてくる。まことあじわい深い・・・。


≪秋は自然や植物がしずかに微妙な変化を見せる季節である。・・・・秋は「静けさだけが永遠である」≫(ルヴェルディPierre Reverdy





ブラームスパガニーニの主題による変奏曲 / 間奏曲 / 6つの小品』
ジルベルシュテイン(p)

1.パガニーニの主題による変奏曲op.35
2.間奏曲op.117
3.6つの小品op.118