最近は新聞等に目を通すのも気が滅入るばかり。政治家ばかりを指弾して済むものではないのだけれど。それにしても・・・。
以前も取り上げたと記憶するのだけれど、どうなっているのだろう・・・。なんとバッハの書庫に≪バッハ『無伴奏チェロ組曲 全曲』。心穏やかに、心鎮めるべく今晩はセバスチャン・バッハの無伴奏チェロ。≫として投稿した記事に引用貼り付けていたのだった。で、きょうも安直だけれど、きょうの朝日夕刊に掲載されていた藤原帰一(国際政治学)の「時事小言」から引用。最近は新聞等に目を通すのも気が滅入るばかりなのだけれど。このひとのバランス感覚がきもちいい。ほっとする。
「・・・結局、大連立なしに菅首相は退陣し、新政権を迎えるのだろう。最低限の与野党合意はできるだろうが、それによって生まれた新政権も短期間のうちに「ねじれ国会」の運営で行き詰まり、新首相の辞任が日本のためだという主張が再び新聞やテレビをにぎわせる。悲観的には違いないが、可能性の高いシナリオだと私は思う。・・・・超党派で緊急の課題に取り組むべきときに首相退陣を求め、大連立の名の下で権力闘争と合従連衡を模索する。何をやってるんだ。そう思わずにはいられない。」
選択された政治のありようは国民意識の反映であり、その倒立像(国民は国民にふさわしい政治をしか実現できない。)だとするならば、政治家ばかりを指弾して済むものではない(政治家ばかりがアホやない)のだけれど。それにしても・・・。
権力は腐敗するとしばしば言われる。 しかし、弱さもまた腐敗することを知るのが、等しく重要であろう。 権力は少数者を腐敗させるが、弱さは多数者を腐敗させる。 (エリック・ホッファー)