yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『富本憲吉~模様の世界~展』。鄙びた渋さとモダンな模様の合一、バランス。堪能してきました。

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「応募したらまたチケット送ってきた。出したら当たるやん。応募する人なんかいてないのかな。」と連れ合い。

「ええ天気やし、せっかくのチケット。荻須 高徳(おぎす たかのり、1901 - 1986)展いけへん?京都やけど遠い?」

「荻須 高徳?。もう一昔前の人気画家やないの。日本のユトリロなんて云われとったんとちゃう?。それに京都!。ええわ、いけへん。」

「なんかのついでやったら、画を鑑にいくもするやろうけれど・・・。京都!。」

・ ・・

イメージ 2「それよか、富本 憲吉(とみもとけんきち、1886 - 1963)展いけへんか?図書館で案内のポスターが貼ってあった。いまやってるらしい。」

「だれ?富岡憲吉って」

「うん?焼き物、陶芸。生駒出身の人やて。なんでも生家を個人展示場として、其処でも鑑られるらしいけれど」

生駒郡安堵村・・・、生駒郡?なんやそれ。」


                               「白磁八角壺」 富本憲吉 1932年
イメージ 3という会話のあげく、世間では3連休らしい、そのしょっぱなの祝日、いい天気でもあったし、奈良県立美術館(県庁やら、奈良女子大のある、いわば中心地)という近場でもあったので、連れあいと『富本憲吉~模様の世界~展』を鑑に自動車を走らせ行ってきた。

華麗モダンな装飾文様(ポスターに使われている「色絵金彩羊歯模様 大飾壷」)の陶器で以前からいちどは現物を観てみたいという思いはあった。それにバーナード・リーチ(Bernard Howell Leach、1887 - 1979)との親交があったということも・・・。
     「模様より模様を造るべからず」(富本憲吉)
ひたすら、故郷などの身近な自然を観照し、そこから生み出される模様を自らなる模様とし、陶器等を彩った。

「磁器 銀蘭手黄蜀葵(とろろあおい)模様 飾壷」(1929)
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鄙びた渋さとモダンな模様の合一、バランス。堪能してきました。

つぎは、近場ということもあり、折をみて富本憲吉記念館を覗きに行こうとおもう。


「土焼鉄描銅彩曲る道模様大皿」 富本憲吉 1929年イメージ 5