yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『グールド・プレイズ・R.シュトラウス』。演奏そのものの好さ云々より、珍しさが目玉の…といった趣のアルバムといっていいのでしょう。

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Strauss : Burleske for piano and orchestra (Hélène Grimaud)

         
         アルバム音源のグールドものは貼り付け不可です。

グールドのリヒャルト・シュトラウスへの讃仰は以下のことばで示されよう。すでに投稿記事で引用しているのだけれど。再掲。


「彼はとにもかくにも二十世紀の真の巨人の一人です。しかしその様式の成長は、シェーンベルクを夢中にさせた過ぎゆく年月との競争なんかにまったくこだわらず、歴史的には退行としか言いようのない方向をとりました。」(グレン・グールド)

「・・・専門家がリヒャルト・シュトラウスのような人間のことを救いようもないほど時代後れだという判断をしたからといって、生涯の大半を前衛の先頭に立っていたシェーンベルクのような人間よりシュトラウスがかならずしも劣っていると思いません」(グレン・グールド


で、ネット図書館の新所蔵?なる『グールド・プレイズ・R.シュトラウス』、それもエリーザベト・シュヴァルツコップとのシュトラウス歌曲の共演の音源が「世界初」収録ということで借りた。

演奏そのものの好さ云々より、珍しさが目玉の…といった趣のアルバムといっていいのでしょう。(こうしたアンチョクが商売となる・・・。)

グールドとリヒャルト・シュトラウス、グールドとシュヴァルツコップのリヒャルト・シュトラウス
好事家向けのものと言っていいのかも。

ところで、ひとこと。いつ頃からか知りませんがグールドの動画音源がご都合主義な著作権の関係か、ブログ記事への貼り付け不可(YOUTUBEスタート当初はそうではなかった!)になってしまっている。

興ざめですね・・・。

商業利権の著作権の権利存続年数が50年から70年へと延長なるらしい。
これって先進?文化国家のエゴな商業利権の囲い込み、経済優位性確保の文化政策にすぎないと言えなくもない。

ということもあって、貼り付け動画はすべて、著作権でがんじがらめのグールドのものではなく、アルバム音源とは関係のない動画貼り付けとなってしまった。スッキリしない。





Elisabeth Schwarzkopf - Morgen - (Richard Strauß


あした Morgen! 作品27-4 (John Henry Mackey)

あした 陽はふたたび輝くだろう
この道を ぼくが往くこの道で
幸せな我ら二人は ふたたびひとつになろう
この陽の光が息づく 大地のただ中で

ひろやかな 蒼い波が寄せる浜へ
われら二人は 静かに ゆっくりと降りてゆき
黙って 互いの瞳を見つめ合おう
幸せに包まれた 物言わぬ沈黙が 二人を包む


WINTERWEIHE , Op.48 - No.4 - Lied for Orchestra and Soprano.
ELISABETH SCHWARZKOPF - SOPRANO.


冬の霊感 Winterweihe 作品48-4 (Karl Henkell)

冬の日が続き
光は その身を隠す
この心の内に ふたりで光を抱き
ともに なごやかに語ろう
内なる光で 満たされしものを

おだやかな炎をともし
いつまでも 燃やし続けよう
心と心を そっと結ぶもの
魂に橋をかけるもの
ふたりの合言葉を そっと囁こう

時の轍が回ろうとも
巻き込まれることはない
世のうわべなど 過ぎ去るもの
二人だけの島に 行こうじゃないか
日夜 聖なる愛に身を捧げるため

    (以上邦訳は同梱アルバムより)





『グールド・プレイズ・R.シュトラウス

1. 『ハムレット』より3つのオフェーリアの歌 作品67 1.いかにして 誠実な恋人を
2. 『ハムレット』より3つのオフェーリアの歌 作品67 2.おはよう 今日は聖ヴァレンタインの日
3. 『ハムレット』より3つのオフェーリアの歌 作品67 3.むき出しのまま 棺で運ばれる
4. ピアノと管弦楽のためのブルレスケ ニ短調 [リハーサル/ピアノ演奏] (世界初発売) (モノラル)
5. ピアノと管弦楽のためのブルレスケ ニ短調 (モノラル)
6. 愛を求めると 苦しむことになる 作品49-7 (世界初発売)
7. あした 作品27-4 (世界初発売)
8. 冬の霊感 作品48-4 (世界初発売)