yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

音程ゆらめき哀調帯びるハロルド・バッド

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  Harold Budd - Gypsy Violin part one http://www.youtube.com/watch?v=Wz0KiPaTsK0

一瞬レコードプレーヤーのサーボモーターが変調をきたしたかと思わせるような音程をはずす違和感覚を持続音の流れの中にたくみに取り入れ不思議なサウンドの世界を創出している。これがためにか、曲の主調トーンにある甘美な感覚への傾斜を巧妙に削いでいる。こうしたアイデアにこの作曲家のオリジナルな個性が発揮されていると見るべきだろうか。音程のゆれが奇妙に魅力的で哀調が弥増す、『LOVERY THUNDER』(1986)とタイトルされたこのアルバムのB面20分に亘る「GYPSY VIOLIN」はシンセサイザーを駆使しての作品と思われるが、哀調帯びて悲しげななかに甘美なまでの、豊麗ともいえる揺らめきながら極めて緩やかに流れるサウンドの世界は、ある種アンビエントな作品として受け取ることが出来るだろう。ハロルド・バッドHAROLD BUDD(1936年~、アメリカ)『彼は独創的でありながら活発にアンビエントミュージックのスタイルを追究していった。ブライアン・イーノとの合作であるThe Plateaux of MirrorとThe Pearlをリリースしたときから次第に彼の特徴である浮遊した感覚のピアノスタイルを確立していった。』(WIKIPEDIA)残念ながら私はまだこのイーノの環境音楽アンビエントミュージックの主要傑作作品を聴いたことがないので、この共演者ハロルド・バッドの存在も知らなかった。が、(以下またエラーメッセージ)。

先にこのブログでイギリスのブライアンイーノがオブスキュアーレーベルで出した自らの作品のほか、ミニマル、アンビエントの傾向を示す彼自らのぷろでゅーす作品のいくらかを採り上げた。こうした活動からブライアンイーノの環境音楽の試みは賛仰すべきことと思われる。このようなポップスとクラシックとのジャンルの境目で行われているアンビエント、ミニマルの活動は大きな主流としての潮流・ウネリを持つには至らないまでも注目すべき動きであることは確かなことだと思われる。機会があれば是非上記のイーノとの共演アルバムの作品を聴きたいものである。ハロルド・バッドに関してはWIKIPEDIAのほかに下記のネットページがおおいに参考になりました。
www.netlaputa.ne.jp/~pass-age/HBTop.html