yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

「琴欧州」は「ごっつあんです」と首を横に振っているのだろうか。「はい」と「いいえ」が逆のブルガリア

   Vlatko Stefanovski, Miroslav Tadic and Teodosii Spasov (1)

     

先日、ブルガリアの、地声とコブシでの魂揺さぶる合唱を日本の芸術集団・山城組が試みたレコード『地の響』(1976)を取り上げた。ところでこのブルガリア、YES(はい)とNO(いいえ)の首を振るしぐさが、おおよそ世界共通と思われるそれと全く正反対であることはご存知だろうか。斯くいう私も、新聞記事を目にするまでは知らなかった。≪・・ブルガリアでは「はい」は首を横に振り、「いいえ」は縦に振る。「はい」は縦に、「いいえ」は横に振るのが日本どころか世界の常識と思いきや、ブルガリアでは全く逆なのだ。外国人旅行者をしばしばイメージ 1戸惑わせるこの習慣がいつ生まれたのか。一説にはトルコの統治時代に、反旗を翻したブルガリアの将軍がトルコ側に捕らえられ、剣をのどに突きつけられながら降伏を迫られたのが始まりとされる。将軍は降伏しようとしたがうなずけず、首を横に振ったという。時代を下った十九世紀の文献にも「彼はうなずき、否定した」との記述がある。≫(日本経済新聞、H18・11・25「ところ変われば・ブルガリアから」より)今日に至るまでこれは変わっていないそうで、旅行者が注文しても首を横に振るので、無いものと思っていたらちゃんと注文の品が出てきて驚くという具合らしい。しかし≪このブルガリアは2007年1月に欧州連合(EU)に加盟する。「はい」と「いいえ」が逆では外国人ビジネスマンの間で混乱が起きかねないため「意思表示を国際標準の合わせよう」と訴える向きもあるが、日常生活で不便を感じない一般市民の反応は鈍い。≫(同上)そうだ。ブルガリア出身のイケメン力士「琴欧州」は意思疎通が出来ているのだろうか。「ごっつあんです」と首を横に振っているのだろうか。