yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

橋口五葉の心血注いだ渾身の精緻極まる美人版画に漂う、驚くべきエロティシズム。

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イメージ 4今更ながらだけれど、知らないことだらけだ。知っていることなどたかがしれているのは、分かっているつもりなのだけれど。最も、こうだからこそ(齢)ヨワイ幾つになっても感動の出会いが成り立つのかもしれない。と、まあ、自分の無知を慰めておこうと思う。と言うのも先日の日曜日、民放の時事放談番組からリモコンでチャンネルを変えて目に飛び込んできたのが美人画(版画)だった。あまりの色っぽさに息を呑んだのだった。思わず見とれてしまった。それは朝の九時から放映のNHK教育テレビ『新日曜美術館』だったのだ。観ているうちに分かったのだけれど、タイトルは「大正 美人版画を究める 橋口五葉」とあった。初めての名だった。ほとんど終わりの部分しか見れなかったので、再度夜からの再放送分を見たほどだった。それほどに、ゾクゾクするほどの感動だった。こんな凄い画家がいたのかという驚きと、その美人画の生々しく色めく艶っぽさ、エロティシズムに目が釘付になったのだ。イメージ 2またその女体美造形の背後に控えていた千枚以上ものデッサンの数々も見ものだった。
詳しくは
新日曜美術館
および
ケペル先生のブログ: 橋口五葉と夏目漱石
hashiguchi goyo hanga gallery
イメージ 5を覗いていただくとして、今日はその作品だけを貼り付けて終えたいと思う。ただ、41年という短い生涯の、その最後の数年に心血注いで制作された僅か七点?のうちの六点?の美人版画(まさしく江戸時代の美人木版画の再現ともいえる版画!それもラファエル前派の影響を通しての)がテレビ画像で観られたけれど、それがどれだったか・・・わずかばかりのその美人木版画は凄かった。。その描かれている美人女体の線のなまめかしさばっかり追っていたせいかもしれないが。久しぶりだ、これだけ食い入るように美術番組を見たのは。

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