yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

マジカル・パワー・マコの『スーパー・レコード』(1975)。混合、混血文化の世界化の、ハシリのパフォーマンス。遊び心をもったライト感覚でのクレオール音楽。

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Par volonte et par hasard 意思と偶然による旋律

          

イメージ 2いつも愉しませてもらっているブログで思い出させてくれたアルバムが今日取り上げるもの。といっても、そこではファーストアルバムが取り上げられていたのだけれど、この記事で取り上げるものはそのアーティストのセカンドアルバムのよし。パフォーマーマジカル・パワー・マコ(本名:栗田 誠、1956 - )。ネット通販の紹介記事には≪内容(「CDジャーナル」データベースより)『Magical#Power』で鮮烈なデビューを遂げたマコが75年に発表した2ndアルバム。シンセサイザーなどの電子楽器の他,世界各地の民族楽器を巧みに操る彼の音楽はどこか現実離れしており,今聴いても衝撃的。三橋一夫氏も絶賛した今作,時に彼は19歳だった!?≫とあった。今から30数年前のパフォーマンスということになる。ま、グローバル化、いや諸交通関係の飛躍的発展、その象徴とも言える地球を経巡るネットウェブの電子兆速の拡大による、ますますの文化のクレオール化ともいえる、混合、混血文化の世界化の、ハシリの産物ともいえるパフォーマンスといえるだろうか。あらゆる民族音楽の混合化、それもしなやかに軽やかに遊んで魅せるといった風情のものといえようか。へんに民族音楽べったりでないところが、そのパフォーマンスに親しみやすさをもたらしているのだろう。只今現在のようなネットグローバル化時代では、こうしたパフォーマンスは難なくやれるのだろうけれど、時代を先んじてということの、それも遊び心をもったライト感覚でのそのパフォーマンスの栄誉はこのアーティストに冠せられよう。動画サイトで世界の音楽をなんなく見聴きできる時代のこんにち、世界の感性のクレオール化はますます進むことだろう。ペルシャ、アラブの中東音楽、中央アジアの音楽、アフリカの音楽、いや全世界の音楽がネットを通じて経験できるとは・・・、今そうしたクレオール化による、いまだかつてなかった新しい文化(感性)生成の歴史現場に、まさにただ今現在立ち会っていることは喜びとしなくてはならないのだろう。その意味では、動画サイトの爆発的拡大進展はネット社会の画期といえるのではないだろうか。“視聴覚”ということばに象徴される人間感性の本源性(百聞は一見に如かずとはこの謂い以外ではない)がネットウェブで解放拡張されるのだから。そうしたことをつらつらと考えさせてくれたマジカル・パワー・マコの『スーパー・レコード』(1975)だった。


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13. 音・大地
14. サウンド3