セシル・テイラー絶頂期の73年のアルバム『INDENT』(from 1973 at Antioch College in Ohio)。セシル・テイラーの本領はいうまでもなくソロ・パフォーマンスにある。
Cecil Taylor (3rd of 5):Solo concert in Munich, Germany
最近、日本経済新聞夕刊文化欄の短期?連載コラムで、山下洋輔が「私の出会ったジャズの巨人」を担当執筆し、昨日24日はセシル・テイラーを取り上げていた。初回は、ドラマーのエルビン・ジョーンズ、2稿目はピアニストのマル・ウォルドロンだったはず。そして3稿目はオーネット・コールマンで、4稿目に今日のセシル・テイラーとなった次第。自身の志向するジャズの経緯からすればすごくまともな選択であり、出会いといえようか。と謂うことではあるけれど、肝心のその記事内容などの事どもはまたの機会として、山下洋輔の独奏のピアノスタイルを揺るぎなきものと自身に確信させ得たセシル・テイラーの革新の意志強固なピアノソロ、それも自身絶頂期の73年のアルバム『INDENT』(from 1973 at Antioch College in Ohio)を取り上げて、25日という時節柄もっとも暑さ厳しいなか執り行われる大阪天満宮・天神祭の喧騒の夜を迎え、送ることとしよう。やはり、セシル・テイラーの本領は、いうまでもなくソロ・パフォーマンスにあることの再認であった。