yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

佐藤允彦『允(ゆん) 佐藤允彦ソロ・ピアノ -2-』(1976)

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富樫雅彦 & J.J.SPIRITS – MEMORIES

           

イメージ 2いうまでもなく、あらためて凄いピアノです。佐藤允彦。まずスケールの大きさ。レンジの広さ、これは際立つ。鍵盤をすべて使い切ってのインプロヴィゼーションといいたくなるほどの音の豊麗さだ。癖の強いというか個性的というべきなのか、そうしたピアノがほとんどと言っていいくらいのジャズピアノの中では、珍しいくらいにクラシカルな響きに満ちてインテリジェンスを感じさせる特異な(ジャズ)ピアノだ。メインストリームのジャズファンには、スイングせず乗り切れないと多分不評?なことと察するが、どうなのだろう。そういう地平の音楽でないことは言うを俟たないだろう。しかしこのクオリティ、ピアニズムは唯一無比と言ってもいいのでは。こんなに壮大なスケール、いやそれだけではなく響きがクリアーなジャズピアノも滅多に出会えるものではなかろう。今日のこのアルバムはソロシリーズ3部作のうちの2番目だそうだ。1枚目は「観自在 佐藤允彦ソロ・ピアノ -1-」(1976)で、拙ブログにも投稿済みだ。これだけのピアノなんだけれど、はたして一般化されて聴かれているのだろうか。


佐藤允彦『允(ゆん) 佐藤允彦ソロ・ピアノ -2-』(1976)
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