アートアンサンブル・オブ・シカゴ『Art Ensemble of Chicago with Fontella Bass』（1970）。

Art Ensemble Of Chicago theme de yoyo

　　　　　　　　　　　　

昨日は、現代音楽への関心、思い入れの強さにいささか興そがれるジャズファンの多いことと思われるアンソニー・ブラックストンAnthony Braxton (1945 - )のフランス・パリでなったアルバムだった。で、その記事の中で、そのブラックストンのクールさに対極ともいえるのが、≪ブラックアメリカのエモーショナルなコレクティヴパフォーマンスの泥臭さ、表現主義的で政治的なメッセージ性≫を最大の魅力、真骨頂としているのが、同じシカゴ派のアートアンサンブル・オブ・シカゴ Art Ensemble of Chicago だとして名指した。ということもあり、きょうはそのアートアンサンブル・オブ・シカゴの、これまた1970年パリにて収録された『Art Ensemble of Chicago with Fontella Bass』（1970）。ボーカリストのフォンテラ・バスとは、メンバーのレスター・ボウイ(tp)の連れ合いのよし。この人のハリと伸びのある歌声は、この時期に映画劇伴音楽として制作されたアルバムで聴くことが出来る。と、ここまで来たところで疲れピーク・・・後は明日とします。アルバムの出来は図抜けたという程ではないけれど、やはりアートアンサンブル・オブ・シカゴ！といった、表現主義的な≪ブラックアメリカのエモーショナルなコレクティヴパフォーマンス≫は堪能できる。

『Art Ensemble of Chicago with Fontella Bass』（1970）

Credits:
Bass, Bass [Fender], Banjo, Drums [Log], Other [Cythar], Percussion - Malachi Favors
Drums, Marimba [Bass], Temple Block, Bells - Don Moye*
Saxophone [Soprano, Alto, Bass], Clarinet, Flute, Cymbal, Gong, Congas, Percussion [Logs], Bells, Wind [Siren], Whistle, Drums [Steel] - Roscoe Mitchell
Saxophone [Soprano, Alto], Clarinet, Oboe, Flute, Marimba, Vibraphone, Congas, Bells, Whistle, Gong, Wind [Siren], Guitar - Joseph Jarman
Trumpet, Flugelhorn, Bass Drum, Horns [Steerhorns] - Lester Bowie
Vocals - Fontella Bass

Notes:
Recorded August 1970 in Paris at the Studio Decca (rue Beaujon).
Produced by Pierre Berjot for America-Musidisc.

Reissue of the America LP 6117.

Tracklisting:
1. Part One: How Strange - Part Two: Ole Jed (21:57)
2. Horn Webb (19:39)