yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

交響曲作家アントン・ブルックナーの『ピアノ・ソロ作品全集』(2002)。巧緻をきそわなくても音を埋めなくてもこれだけの心に染み入る音楽がある。まさに至福です。

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Scenes from the "Nostalgia" (1983): Andrei Tarkovsky Music: Ketil Bjørnstad - The Nest (Preludium) Anton Bruckner - Intro from Mass No. 3 in F Minor

            

イメージ 2はや2年も経っていたのだ。過日拙ブログへ≪ところで、狙いはいつものことながら通勤途上車中NHK・FMから流されていて、いたく感心した曲の音源であった。ブルックナーのピアノ曲!。こんなのがあったのかといった感想であった。ネットで調べたところ白神 典子というピアニストのものだった。こんなに美しい曲をブルックナーが書いていたとは。いたってシンプルで、やさしさに満ちた美しい曲。≫と印象綴らせたその音源に図書館のネット予約で出くわしたのだ。ラッキー。その音源を購入しようと店へ足を運びもしたがかなわず、忘れかけていたところでの出会いだった。ありがたいことだ。あの交響曲作家ブルックナーピアノ曲!。これだけでも興味そそる作品ではある。インティメートで「いたってシンプルで、やさしさに満ちた美しい曲。」一人内面に佇み心から湧き起こる音に耳そばだてる、そのなんと静謐なやさしさに満ちた音楽だろう。宗教曲作家でもあるブルックナーの内面の声を静やかに聴く思いだ。プロ演奏家からみれば完成度の巧拙があるのかもしれない。物足りないのかも知れない。だけど巧緻をきそわなくても音を埋めなくてもこれだけの心に染み入る音楽がある。まさに至福です。
ところで話は変わるけれど、ブルックナー(Josef Anton Bruckner, 1824 - 1896)とブラームスJohannes Brahms, 1833 - 1897)がほとんど同時代人だったとは、きょうはじめて知った。何たる無知。そんなこと思いつつこのブルックナーピアノ曲を聴くとそのシンプルさは際立つ。




白神 典子『秋の宵 静かな思い~ブルックナー:オリジナル・ピアノ・ソロ作品全集』(2002)

1. ピアノ・ソナタト短調(1862) 7:52
2. 秋の夕べの静かな想い(1864) 4:06
3. シュタイアーマルクの人々(1850頃) 1:50
4. ランシエ・カドリール第1番(1850頃) 1:25
5. ランシエ・カドリール第2番(1850頃) 1:48
6. ランシエ・カドリール第3番(1850頃) 3:17
7. ランシエ・カドリール第4番(1850頃) 4:08
8. ピアノ小品変ホ長調(1856頃) 1:27
9. 幻想曲ト長調(1868)  5:34
10. 思い出(1856頃) 5:08
11. 交響曲第7番ホ長調アダージョ(オリジナル・ピアノ版) 26:40