yuki-midorinomoriの日記

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ベートーヴェン『交響曲全集』。1番から第9まで、よくもまあこれだけコンコンと清冽な清水湧き出すが如く美しい旋律の響いていることか。まったく月並みだけれど、神にも等しい<楽聖>との謂いもむべなるかなだ。

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Beethoven, Symphony No. 9 "Choral"

            

まだずいぶんと先の話になるのだけれど、十二月を迎えるとベートーヴェンのシンフォニー第九があちこちで聴かれるようになる。なぜだか知らないけれど・・・。というわけでも何でもないのだけれど、わが町の図書館に蔵書されているベートーヴェン交響曲全集を借りてきた。CD6枚組み、ハンス・シュミット・イッセルシュテット(Hans Schmidt-Isserstedt、1900 - 1973)指揮するウイーンフィルのもの。これしかないので借りたまでのことで、演奏ウンヌンカンヌンには普段からあまり興味はないと先に言っておこう。(すべてプロがしていることです)しょせん好き嫌いでしかないので。ところで半年ほど前に≪この「2番」が意外に面白いと思わせてくれたのがいつもの通勤途上の自動車のなかで聴いているNHK・FM番組「クラシック・カフェ」より流れていたのを耳にしてのことだったのだ。楽聖ベートーベンの交響曲のことだから、たぶんいままでにナガラではあっても幾度か耳にしているはずなのだけれど・・・。これはどういった心境の変化なのだろう。この齢のいまになって良さがわかるとは・・・なんと難儀なリスナーであることか。≫ということで、この全集の(1)を借り受けて≪ベートーベン『交響曲第2番』。のちの傑作交響曲群に顔を出すと思しきフレーズや書法展開様式が聴け、清新な意気みなぎり躍動する。≫と寸評タイトルして投稿したのだった。1番から第9まで、よくもまあこれだけコンコンと清冽な清水湧き出すが如く美しい旋律の響いていることか。まったく月並みだけれど、神にも等しい<楽聖>との謂いもむべなるかなだ。クラシック音楽への入門、それへといざなう曲は?と問われれば、躊躇なく、わたしはベートーヴェンということだろう。構成展開の堅固明瞭と無類の旋律の美しさ。音楽を聴くことの悦び、愉しさを存分に味あわせてくれること間違いない。あたり前すぎる結論だけれど・・・それほどに!ベートーヴェンということだ。とりわけわたしの独断推挙は第9合唱付となる。音楽の美しさと神々しさ・・・祈りと喜悦。というもベートーヴェン交響曲は何を聴いてもすばらしいのだけれど。ベートーヴェンをもつドイツは幸せである。




ベートーヴェン、関連投稿記事――

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/59283525.html ベートーベン『交響曲第2番』。のちの傑作交響曲群に顔を出すと思しきフレーズや書法展開様式が聴け、清新な意気みなぎり躍動する。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/54697171.html ベートーベント『ピアノ協奏曲全集』CD3枚組み。言うまでもなく『第5番・皇帝]』(1809)はダントツだけれど、明快さと、楽しさと、美しさを堪能できるベートーベン・ピアノ協奏曲群。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/50377616.html <本当>のピアニストの<本当>のベートーベン。エミール・ギレリス、1969年ニューヨーク・カーネギーホールでのライヴ2枚組みアルバム。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/48352259.html演奏家高橋悠治の最初期のベートーベン『ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 作品110』(1971)。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60301418.html ベートーヴェン『ディアベッリ変奏曲 Diabelli Variationen』。ああーこの無骨、重厚。洗練からは遠い。グングンと突き進んでゆく意志力だ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/59644383.html ベートーヴェン「ピアノ協奏曲 ニ長調(バイオリン協奏曲 ニ長調作品61の編曲)」をNHK・FMのオッリ・ムストネンで聴く。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/57610825.html ベートーヴェン『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61』。マキシム・ヴェンゲーロフのヴァイオリンとロストロポーヴィチ指揮するロンドン交響楽団。重いです。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/55847751.html ベートーヴェンピアノ三重奏曲第7番・大公、ほか』。交感をもって紡ぎだされる音にたゆたい、音につつまれ、音と戯れ遊ぶアンサンブルとのご相伴の至福。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/54367719.html ベートーヴェン弦楽四重奏曲 第7番ラズモフスキー第1』。伸びやかで明るく、かつ美しく親しみのある旋律、それらを豊麗な弦楽の響きで奏でる前途洋々!?余裕のベートヴェンがいる。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/51393737.html ベートーヴェン弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132]』第3楽章「病い癒えたる者の神への感謝の歌」の感動を動画と共に。

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