yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

エルドン Heldon 『Heldon IV / Agneta Nilsson』(1976)。フランスのプログレッシヴ・ロック。

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Le Voyageur (O andarilho) - Heldon e Gilles Deleuze (1968年、パリ5月革命)

           
           投稿音源のものではありません。

Richard Pinhas
イメージ 2きょうは、フランスのプログレッシヴ・ロック・グループの『HELDON IV』(1976)。今は店をたたんだと聞き及ぶ、大阪・北の阪急東通商店街に盛況を誇っていたレコード・ショップ<LPコーナー>(私の若き日の疾風怒濤のごときフリージャズのコレクションのほとんどはこの店でお世話になったものだ)の店長さんから、「こんなのどうです?」と誘われて手にした音盤。ほとんど知識もなしに購入したもの。現代音楽や、フリージャズを聴いていた者にとって、多様式を取り込んでの実験的試みにもかかわらずポップで、新鮮なエレクトリックサウンドがおもしろく感じ入ったものだった。グループリーダーのRICHARD PINHAS(1951-)はフランスのロバート・フィリップ(Robert Fripp, 1946- )とも目されているのだそうだ。で、今回このアルバムを投稿するために、ネット検索してみたところ次の興味深い記事にヒットした。それを引用紹介させていただこう。

【≪HELDONについての若干の説明。
1968年、パリ5月革命
RICHARD PINHAS(1951-)はセーヌ川の辺にあるソルボンヌ大学で哲学を専攻していた。仏にいてパリ革命に影響を受けぬ者はいないのだろう、ピナスはその温床でもあるBARRICADEにも参加。後に、クラウス・ブラスキス(ex,MAGMA)と『BLUES CONVENTION』を結成(1969年)。翌年、GEORGES GRUMBLATT,GILLES DELEUZE,PATRICK GAUTHIER,COCO ROUSSELS,PIERROT ROUSSELと共に『SCHIZO』(スキゾ)を結成する(1970年)。2枚のEPを残しスキゾは解散。ほぼピナスのソロ・プロジェクトである『HELDON』へと展開する(1973年HELDON結成)。現在ピナスは大学で哲学の教鞭を揮う傍ら、ジル・ドゥールズ研究者でもある。)】

衝撃的な自死にて学究を終えた<差異>の哲学者ジル・ドゥールズ!(Gilles Deleuze, 1925 - 1995)に少なからずのかかわりがあり、おまけにプログレッシヴ・ロック・グループ「HELDON(エルドン)」の前身のグループ名が「SCHIZO」(スキゾ)であったそうだ。どこかで聞いたことがあるでしょう?。<スキゾ>。そうです、浅田彰(あさだ あきら、1957 - )の『逃走論 スキゾ・キッズの冒険』で一躍有名になったことばです。・・・

催眠性のある反復ミニマル様式に乗って、現代・実験音楽にはないポップなエレクトリックサウンドの親しみやすさが魅力といえばいえるのでしょう。しかし決して安っぽくはない。




エルドン ELDON 『Heldon IV / Agneta Nilsson』(1976)

Tracklist:
A1 Perspective I (Ou Comment Procéde Le Nihilisme Actif)
Mellotron - Philibert Rossi

A2 Perspective II
Percussion - Coco Roussel

A3 Perspective III (Baader-Meinhof Blues)
A4 Intermède & Bassong
Bass - Gerard Prevost*
Guitar [Guitars], Written-by [Bassong] - Michael Ettori

B Perspective IV 26:00
Bass Guitar - Alain Beccaiche*
Drums [Drum], Percussion [Percussions] - Coco Roussel
Guitar [Guitars], Electronics - Moogi-Le-Moog
Synthesizer [Mini-moog] - Patrick Themistocle Gauthier*


Credits:
Electronics, Guitar [Les Paul 1984] - Richard Pinhas (tracks: A1 to A3)
Engineer [Engin-nieur] - Daniel Schaez
Producer - Glenn Runciter
Written-By - Richard Pinhas (tracks: A1 to A3, B)

Notes:
Recorded between September 1975 and January 1976 at the Schizo Studio, except "Perspective IV" recorded at Davout, Paris.

"Perspective IV" is dedicated to Patrick Gauthier.

Total time given for side A: 27:30