yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ガブリエル・フォーレ『ヴァイオリン・ソナタ集』。幾度も聴いているうちに、デュオの絡みのしみじみとした味わいが愉しくなってくる。声高でなく作曲家の肉声を、音の戯れに聴く思いがする。

イメージ 1

Zukerman plays Faure Sonata 1 (1/3)

           

ネット図書館で借りたはいいけれど、これってフォーレ(Gabriel Urbain Fauré, 1845 - 1924)の作品のなかで、どのような評価をされているのだろうかと思う。収録されているのは「ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 Op.13」(1876年) と「ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.108」(1916年 - 1917年)。親しみやすい旋律と優美さで、室内楽の名品数多いフォーレなのだけれど、そうした曲趣からはいくぶん遠い地味な印象に終始するのだった。あんのじょうWIKIにも作品詳説項目が見当たらない。また、動画サイトにもフォーレ31才の作「第1番 イ長調 Op.13」は多少あるのだけれど、晩年70才を過ぎての作「第2番 ホ短調 Op.108」はまったくアップロードされていない。どういうことなんだろう。作品史上での位置づけは低いということの表われなのだろうか。たしかに、動画サイトのアップロードのされ方を見れば「第1番 イ長調 Op.13」のほうが、聴いていてデュオの愉しを味わうこと大(流れるように快活で伸びやか)なので、評価は高く、愛されていると推察できるのだが・・・。それにしてはWIKIに作品詳説項目をもたないのは解せぬことだ。べつに通ぶる気などさらさらなく、また、そのような素養もないけれど、幾度も聴いているうちに、デュオの絡みのしみじみとした味わいが愉しくなってくる。声高でなく作曲家の肉声を、音の戯れに聴く思いがする。

「私がこの世を去ったら、私の作品が言わんとすることに耳を傾けてほしい。結局、それがすべてだったのだ……」


上記2作品の詳説を興味のある方は下記参考リンクでどうぞ――
http://www.ne.jp/asahi/music/marinkyo/faure/index.html.ja ガブリエル・フォーレの部屋:Gabriel Fauré:まりんきょ学問所



フォーレ関連投稿記事――
http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61930724.html フォーレ『ピアノ四重奏曲第2番ト短調op.45、ピアノ三重奏曲ニ短調op.120』。ハッタリのない簡潔抑制、静穏に染み入る室内楽曲。地味というより滋味。



ガブリエル・フォーレ『ヴァイオリン・ソナタ集』
FAURE: VIOLIN SONATAS NO.1 & NO.2 ETC.

1. ガブリエル・ユルバン・フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調op.13
(SONATA FOR VIOLIN & PIANO NO.1 IN A MAJOR OP.13)
2. ガブリエル・ユルバン・フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調op.108
(SONATA FOR VIOLIN & PIANO NO.2 IN E MINOR OP.108)
3. ガブリエル・ユルバン・フォーレ:子守歌op.16
(BERCEUSE FOR VIOLIN & PIANO OP.16)




Christian Ferras - Faure Berceuse(子守歌) Op.16