yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

Nicra 『Listen / Hear』 (Ogun・1977)。トロンボーン奏者のラドゥ・マルファッティ・・・。2本のトロンボーンが興そそる。

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Radu Malfatti, Keith Rowe - Nariyamu [excerpt]

              
              投稿音源のものではありません。

たぶん、このレコードを購入した動機は、ドイツFMPの、フリージャズ音源でその名が記憶されていたベースの Buschi Niebergall、およびピアノの Keith Tippett の名が見えたことだったかもしれない。しかし今となっては、ひょっとして、先鋭なトロンボーン奏者のラドゥ・マルファッティRadu Malfatti(1943 - )のせいだったのかもしれない。そう思わせるにたる圧倒的なフリーパフォーマンスだ。甲高くなくヒトの肉声に近い音色をもつトローンボーンのアヴァンギャルドフリー。落ち着きのなかに秘めた革新のジャズスピリット・・・。名前のひびきからイタリア系と思い込んでいたのだけれど、オーストリア産のよし。

で、念のため拙ブログフリージャズ関連の投稿済みの記事を検索したところ、以下のアルバムに名前がクレジットされていた。


http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61794695.html イアン・ブライトン『Marsh Gas』(BEAD 3・1977)。湖面に立ち上り漂う朦朧ガスの定かならない幽玄を思わす音の世界、「冷え寂び」、ウェーベルンのフリージャズ・ヴァージョン!?。?。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61013448.html <冷厳の美>『BALANCE』(1973)。ここにもイギリスの「冷え寂び」あり・・・。アントン・ウェーベルンのフリージャズ・ヴァージョン。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/59767150.html 女性ピアニスト、イレーヌ・シュバイツアー『Ramifications』(1975)。フリーで居つづけている、それもヨーロッパフリーのツワモノと伍しての女性ジャズウーマンをこの人以外に私は知らない。


というわけで、パフォーマンスの傾向性は察せられることでしょう。


さて、これから一眠りして、なでしこジャパンの応援だ。心身とも疲労してタイトなことだろうけれど、相手も同様だ。


もうひと踏ん張り!なでしこガンバレ。






Nicra 『Listen / Hear』 (Ogun・1977)

Tracklist:
A1. Listen 22:37
B1. Listen continued 8:48
B2. Hear 11:43

Credits:
• Bass – Buschi Niebergall
• Drums – Makaya Ntshoko
• Piano – Keith Tippett
• Trombone – Nick Evans, Radu Malfatti

Notes:
Recorded by Österreichischer Rundfunk, Innsbruck, Austria on 22 October 1975 and edited in Hastings by Keith Beal, Nick Evans and Radu Malfatti. All music composed by NICRA.


Harry Miller / Radu Malfatti 1/2 The Audient Stood On Its Foot (1977)