バッハ『管弦楽組曲（全４曲）｜ブランデンブルク協奏曲（全６曲）』。カザルス指揮マールボロ音楽祭管弦楽団で聴く。

Bach-　管弦楽組曲第２番Ｂm 序曲

　　　　　　　　　　　　　　

ビッグネイムというだけで聴いてはいささかの気落ちを味わせられるといった類のアルバムです…と言って大丈夫？かしら。背後から石つぶてがと・・・身がすくむ。切れ味などございません。もっともカザルスのバッハには必要のないものなのでしょうが。カール・リヒターの峻厳と対極と言ってもいいのかも。華やかさのひとつもない、いぶし銀の鄙びた味のバッハといっておこうか（石つぶてが飛んでこないように）。これはこれでひとつのバッハ（解釈）なのだろう。ま、好みもあるでしょうから。私の好みではありません。偉大なチェリストだとは聴くが、はたして指揮の技量、才能のほどはどうなのだろう疑念なしとしない（とりわけ「ブランデンブルク協奏曲」の演奏）。もっとも私の狭量な感性が、カザルスのバッハ観を認知できないだけなのかもしれないが・・・。町の図書館所蔵のアルバムで鑑賞。

Ｊ．Ｓ．バッハ『管弦楽組曲（全４曲）｜ブランデンブルク協奏曲（全６曲）』
J.S.BACH: THE SIX BRANDENBURG CONCERTOS|THE FOUR ORCHESTRAL SUITES

指揮：パブロ・カザルス (PABLO CASALS)
演奏：マールボロ音楽祭管弦楽団 (MARLBORO FESTIVAL ORCHESTRA)
[フルート]： オルヌルフ・グルブランセン (ORNULF GULBRANCEN)
[ピアノ]： ルドルフ・ゼルキン (RUDOLF SERKIN)
[ヴァイオリン]： アレクサンダー・シュナイダー (ALEXANDER SCHNEIDER)

収録曲
1. ヨハン・セバスティアン・バッハ：管弦楽組曲第１番ハ長調ＢＷＶ１０６６(ORCHESTRAL SUITE NO.1 IN C MAJOR BWV1066)
[指揮]パブロ・カザルス
[演奏]マールボロ音楽祭管弦楽団

2. ヨハン・セバスティアン・バッハ：管弦楽組曲第２番ロ短調ＢＷＶ１０６７(ORCHESTRAL SUITE NO.2 IN B MINOR BWV1067)

(フルート)オルヌルフ・グルブランセン

3. ヨハン・セバスティアン・バッハ：管弦楽組曲第３番ニ長調ＢＷＶ１０６８(ORCHESTRAL SUITE NO.3 IN D MAJOR BWV1068)

4. ヨハン・セバスティアン・バッハ：管弦楽組曲第４番ニ長調ＢＷＶ１０６９(ORCHESTRAL SUITE NO.4 IN D MAJOR)

5. ヨハン・セバスティアン・バッハ：ブランデンブルク協奏曲第１番ヘ長調ＢＷＶ１０４６(BRANDENBURG CONCERTO NO.1 IN F MAJOR BWV1046)

(ヴァイオリン)アレクサンダー・シュナイダー

6. ヨハン・セバスティアン・バッハ：ブランデンブルグ協奏曲第２番ヘ長調ＢＷＶ１０４７(BRANDENBURG CONCERTO NO.2 IN F MAJOR BWV1047)

(フルート)オルヌルフ・グルブランセン
(ヴァイオリン)アレクサンダー・シュナイダー

7. ヨハン・セバスティアン・バッハ：ブランデンブルク協奏曲第３番ト長調ＢＷＶ１０４８(BRANDENBURG CONCERTO NO.3 IN G MAJOR BWV1048)

8. ヨハン・セバスティアン・バッハ：ブランデンブルク協奏曲第４番ト長調ＢＷＶ１０４９(BRANDENBURG CONCERTO NO.4 IN G MAJOR BWV1049)

(フルート)オルヌルフ・グルブランセン
(ヴァイオリン)アレクサンダー・シュナイダー

9. ヨハン・セバスティアン・バッハ：ブランデンブルク協奏曲第５番ニ長調ＢＷＶ１０５０(BRANDENBURG CONCERTO NO.5 IN D MAJOR BWV1050)

(フルート)オルヌルフ・グルブランセン
(ピアノ)ルドルフ・ゼルキン
(ヴァイオリン)アレクサンダー・シュナイダー

10. ヨハン・セバスティアン・バッハ：ブランデンブルク協奏曲第６番変ロ長調ＢＷＶ１０５１(BRANDENBURG CONCERTO NO.6 IN B FLAT MAJOR BWV1051)

Bach Brandenurg Concerto #5 (mov. 1) Pablo Casals