yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ハイドン『チェロ協奏曲第1番・第2番|協奏交響曲|アダージョ・カンタービレ』。屈託無い?スカッとした晴れやかさ・・・。これをハイドンの魅力と言ってしまっていいのかしら・・・。傑作だ。いまさらですが。

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Steven Isserlis- Haydn Cello Concerto in C major; 1st Movement (Moderato)

               

ハ長調のチェロ協奏曲(第1番)は、1961年になってから、チェコスロヴァキアの辺境にあるコロヴラート=クラコフスキー伯爵所有の城で発見された。これは今世紀の大発見の一つであり、またこの時期におけるハイドンの最高傑作である。」(同梱解説書)

ほぼ1年ほど前に≪ヨゼフ・ハイドン『チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.7b-2、第1番 ハ長調Hob.7b-1ほか』。この気品、だが重くはない。すばらしい。大いに気にいりました。う~んハイドンね~・・・。≫と印象して投稿している。まさにハイドンに目を啓かされた思いだった。

≪それにしても放送で聴いた「チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.7b-1」もいいけれど、アルバムで、おそらく今回まともに聴いただろう「チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.7b-2」もこれまたすばらしい。この気品、だが重くはない。どちらかといえばカラッとしている。まさにバッハとモーツァルトの両者の良質をあわせ持った音楽を聴く思いがする。ハイドンはバッハ身罷る18年前に生を享け、モーツァルト没してのち18年もの生を長らえている。77才という長命だった。2廻りもモーツァルトより年長だけれど、両者の影響関係は双方向の面もあったらしい。それはともかく、ハイドンのチェロ協奏曲2作品はすばらしい。大いに気にいりました。う~んハイドンね~・・・。≫と記したのだった。

屈託無い?スカッとした晴れやかさ・・・。これをハイドンの魅力と言ってしまっていいのかしら・・・。

きのうハイドンで、きょうまた(ネット図書館借受の)ハイドン・・・。


肯定の慈悲を忘れ、狭量で自らの首を絞め、苦境の奈落へと突き進んでいるとしか思えぬ厭な昨今の世相には一服のココロの清涼といえるかも。いや思いたい。




        気仙沼市立階上(はしかみ)中学校の卒業式答辞

        本日は、未曾有の大震災の傷も癒えない最中、
        わたくしたちの為に、卒業式を挙行していただきありがとうございます。

        ちょうど、十日前の三月十二日、春を思わせる暖かな日でした。
        わたくしたちは、そのキラキラ光る日差しの中を、希望に胸を膨らませ、
        通いなれたこの学舎を、五十七名揃って巣立つ筈でした。

        前日の十一日。
        一足早く渡された、思い出のたくさん詰まったアルバムを開き、
        十数時間後の卒業式に、思いを馳せた友もいたことでしょう。

        「東日本大震災」と名づけられる、天変地異が起こるとも知らずに・・・

        階上中学校といえば「防災教育」といわれ、
        内外から高く評価され、十分な訓練もしていたわたくしたちでした。

        しかし、自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、
        わたくしたちから大切なものを、容赦なく奪っていきました。
        天が与えた試練というには、むごすぎるものでした。
        辛くて、悔しくてたまりません。

        時計の針は、十四時四十六分を指したままです。
        でも、時は確実に流れています。
        生かされた者として、顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、
        強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。

        命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。
        しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、
        助け合って生きていく事が、これからの、わたくしたちの使命です。

        わたくしたちは今、
        それぞれの新しい人生の一歩を踏み出します。
        どこにいても、何をしていようとも、
        この地で、仲間と共有した時を忘れず、宝物として生きていきます。

        後輩の皆さん、
        階上中学校で過ごす「あたりまえ」に思える日々や友達が、
        いかに貴重なものかを考え、いとおしんで過ごして下さい。

        先生方、
        親身の御指導、ありがとうございました。
        先生方が、いかにわたくしたちを思って下さっていたか、
        今になってよく分かります。

        地域の皆さん、
        これまで様々な御支援をいただき、ありがとうございました。
        これからもよろしくお願い致します。

        お父さん、お母さん、家族の皆さん、
        これからわたくしたちが歩んでいく姿を見守っていて下さい。
        必ず、よき社会人になります。

        わたくしは、この階上中学校の生徒でいられたことを誇りに思います。

        最後に、本当に、本当に、ありがとうございました。

        平成二十三年三月二十二日

        第六十四回卒業生代表  梶原 裕太





それにしてもあらためて、ハイドンのチェロ協奏曲はまったくすばらしい。傑作だ・・・。

そんなこたあァ、いまさらですが。







ハイドン『チェロ協奏曲第1番・第2番|協奏交響曲アダージョカンタービレ
HAYDN:CELLO CONCERTOS IN C & D
指揮:ロジャー・ノリントン (SIR ROGER NORRINGTON)
演 奏:ヨーロッパ室内管弦楽団 (CHAMBER ORCHESTRA OF EUROPE)
[VC]: スティーヴン・イッサーリス (STEVEN ISSERLIS)

収録曲
1. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.7b-1(カデンツァ:スティーヴン・イッサーリス)(CELLO CONCERTO IN C, HOB.7B-1)
[指揮]ロジャー・ノリントン
[演奏]ヨーロッパ室内管弦楽団
(VC)スティーヴン・イッサーリス

2. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン交響曲第13番第2楽章~アダージョカンタービレ(チェロと弦楽オーケストラのための)(SYMPHONY NO.13 2ND MOVEMENT ADAGIO CANTABILEIN G FOR CELLO AND ORCHESTRA)

3. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調Hob.7b-2(カデンツァ:スティーヴン・イッサーリス)(CELLO CONCERTO IN D, HOB7B-2)

4. フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:協奏交響曲変ロ長調Hob.1-105(ヴァイオリン,チェロ,オーボエファゴット管弦楽のための)(SINFONIA CONCERTANTE IN B-FLAT FOR VIOLIN, CELLO, OBOE AND BASSON, HOB1-105)
[指揮]ロジャー・ノリントン
[演奏]ヨーロッパ室内管弦楽団
(VC)スティーヴン・イッサーリス
(VN)マリーケ・ブランケスティン
(FG)マシュー・ウィルキー
(OB)ダグラス・ボイド



Jacqueline du Pre - Haydn cello concerto in D - part 1


Joseph Haydn Sinfonia concertante for violin, cello, oboe, bassoon, and orchestra, Hob.I:105