yuki-midorinomoriの日記

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ベートーヴェン『序曲集(全8曲)』。アーノンクールのベートーヴェン。ロマンの肥大を削ぎ落とし、仰ぎ見る超然を引きずり落としたシャープ、ハツラツのベートーヴェン。

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Beethoven Egmont Overture Op.84 by Harnoncourt, COE (2003)

              

【 伝統的な巨匠風の演奏を求める人には肌が合わない。でも、そこがアーノンクールの新しさであり面目躍如たるところ。】とは、通販サイトでの、きょうの(ネット図書館で借り受けた)アルバムへのコメント。

たしかに、そうだ。重々しくロマンたっぷり高揚感をもたらす趣の(一般的な)ベートーヴェンではない。シャープといえばそうだ。重々しさを取っ払ったハツラツのベートーヴェン像の提示ということなのだろう。
先の評価コメントにある≪伝統的な巨匠風の演奏≫が耳にこびりついているわたしには、新鮮だか知らないけれど、おもしろくはない。ロマンの肥大を削ぎ落とた線の細いベートーヴェンであり、それゆえか平板の感じぬぐえない。仰ぎ見る超然を引きずり落としたベートーヴェンだ。

それも一つのベートーヴェン像なのだろうけれど・・・。ま、好みにしておきましょう。

聞き及ぶところ、アーノンクールベートーヴェン交響曲全集は≪稀有の名全集≫なんだそうですが。







ベートーヴェン『序曲集(全8曲)』
BEETHOVEN: OVERTURES
指揮:ニコラウス・アーノンクール (NIKOLAUS HARNONCOURT)
演奏:ヨーロッパ室内管弦楽団 (CHAMBER ORCHESTRA OF EUROPE)

1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:序曲「コリオラン」op.62
CORIOLAN OP.62 - ALLEGRO CON BRIO
2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:「プロメテウスの創造物」op.43序曲
DIE GESCHOPFE DES PROMETHEUS OP.43 - ADAGIO - ALLEGRO MOLTO CON BRIO
3. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:「アテネの廃墟」op.113序曲
DIE RUINEN VON ATHEN OP.113 - ANDANTE CON MOTO - ALLEGRO, MA NON TROPPO
4. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:「フィデリオ」序曲op.72c
FIDELIO OP.72C - ALLEGRO
5. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第1番op.138
LEONORE 1 OP.138 - ANDANTE CON MOTO - ALLEGRO CON BRIO
6. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第2番op.72a
LEONORE 2 OP.72A - ADAGIO - ALLEGRO
7. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番op.72b
LEONORE 3 OP.72B - ADAGIO - ALLEGRO
8. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:「エグモント」op.84序曲
EGMONT OP.84 - SOSTENUTO, MA NON TROPPO - ALLEGRO



Beethoven - Egmont Overture - Wilhelm Furtwängler,1953


BEETHOVEN: Egmont Overture, Op. 84 – BERNSTEIN