yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

武満徹『作品集』。すでに3年ほど前に投稿している内容のものだった。幻想、夢幻的というより宇宙との交感、宇宙的と形容したくなるような響きだ。時代を超越しているのかも。

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Toru Takemitsu, Ceremonial An Autumn Ode

             
             投稿の音源ではありません。

未だ聴いてないアルバムのはずと町の図書館で借りてきたのだけれど、なんのことはない、すでに3年ほど前に、ネット図書館で借り受け投稿しているではないか。難儀なことでゴザイマス。(ただし、こちらは2枚組のもの。メインの演奏内容は同じだけれど、レーベルの違いもあってか旧録ものの組み合わせが異なっているようだ)
以下タイトルして投稿していたのだった。


http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/60219238.html 武満徹マイ・ウェイ・オヴ・ライフ,セレモニアル,系図(英語版),弦楽のためのレクイエム,エア』(1997)。雅楽楽器<笙>と洋のフルート。いいですね~。≫


以下はその記事より再掲。

【 初期代表作『弦楽のためのレクイエム(REQUIEM FOR STRING)』をのぞいて、おのおの作品成立の年代は以下の如くだった。

エアAir, 1995年)

セレモニアル ― An Autumn Ode ―(Ceremonial ―An Autumn Ode―, 1992年)(笙、管弦楽

系図若い人たちのための音楽詩―(Family Tree - Musical Verses for Young People - , 1992年)(少女による語り、管弦楽 - 谷川俊太郎の詩による)

マイ・ウェイ・オブ・ライフ ―マイケル・ヴァイナーの追憶に―(My Way of Life ―In Memory of Michael Vyner―, 1990年)(バリトン混声合唱管弦楽 - 田村隆一の詩による)

武満徹の(1930 - 1996)という生涯からみると、旋律への回帰顕著となる、いわば後期作品集といえなくもない。
そんなこともあってか、「マイ・ウェイ・オヴ・ライフ-マイケル・ヴァイナーの追憶に-(バリトン,オーケストラのための)(MY WAY OF LIFE-IN MEMORY OF MICHAEL VYNER-FOR BARITON, MIXED CHORUS AND ORCHESTRA)」(1990年)や「系図若い人たちのための音楽詩-(語りとオーケストラのための)(英語版)(FAMILY TREE-MUSICAL VERSES FOR YOUNG PEOPLE FOR NARRATOR AND ORCHESTRA)」(1992年)など聴いていると、なんだか、ウォルトディズニーのミュージカルを聴いているようで、甘ったるく、こそばゆい感じがないでもない。これはなんなのか?と思ってしまう。気恥ずかしさがやってくるのだ。けれど、このアルバムでの救いは、やはり「セレモニアル(オーケストラと笙のための)(CEREMONIAL FOR ORCHESTRA WITH SHO)」での、現代雅楽へのすばらしい嗅覚。その奥深い精神性のこもった音色へのすぐれた音響造形感覚を聴けるということのようだ。
さいごにひとこと、いいたくはないけれど、といいつつ我慢ならず言ってしまうけれど、世界の小沢というにはあまりにもお粗末(おおざっぱで緊張感、余韻の感ぜられない)な「弦楽のためのレクイエム(REQUIEM FOR STRING)」だと言って、この稿擱こう。

けれど、このアルバムの名誉のために、もうひとこと。「セレモニアル(オーケストラと笙のための)(CEREMONIAL FOR ORCHESTRA WITH SHO)」(1992年)と、最後のオーレルニコレが吹く「エア(フルートのための)(AIR FOR FLUTE)」(1995年)は作品ともどもパフォーマンスもすばらしい。】


これ以上いうべきことばは、今のところありません。

ただ、ひと言付け加えると武満徹のあの独特の?容貌から、宇宙人とも称されてもいたらしい。たしかに、このアルバム収録の旋律回帰の顕著な後期作品の響きを聴いていると、そうかもな~といったことばが口をついて出てくる。幻想、夢幻的というより宇宙との交感、宇宙的と形容したくなるような響きだ。時代を超越しているのかも。





武満徹『作品集』

ディスク:1
1. セレモニアル(オーケストラと笙のための)

2. 系図-若い人たちのための音楽詩(英語版)(語りとオーケストラのための) むかしむかし
3. 系図-若い人たちのための音楽詩(英語版)(語りとオーケストラのための) おじいちゃん
4. 系図-若い人たちのための音楽詩(英語版)(語りとオーケストラのための) おばあちゃん
5. 系図-若い人たちのための音楽詩(英語版)(語りとオーケストラのための) おとうさん
6. 系図-若い人たちのための音楽詩(英語版)(語りとオーケストラのための) おかあさん
7. 系図-若い人たちのための音楽詩(英語版)(語りとオーケストラのための) とおく

8. マイ・ウェイ・オブ・ライフ-マイケル・ヴァイナーの追憶に(バリトン混声合唱、オーケストラのための) 生活作法ということを聞いて
9. マイ・ウェイ・オブ・ライフ-マイケル・ヴァイナーの追憶に(バリトン混声合唱、オーケストラのための) 見る人がみたら
10. マイ・ウェイ・オブ・ライフ-マイケル・ヴァイナーの追憶に(バリトン混声合唱、オーケストラのための) 人には、人の生活様式があり
11. マイ・ウェイ・オブ・ライフ-マイケル・ヴァイナーの追憶に(バリトン混声合唱、オーケストラのための) 時が過ぎるのではない

12. エア(フルートのための)

ディスク:2
1. ノヴェンバー・ステップス(尺八、琵琶とオーケストラのための)
2. ア・ストリング・アラウンド・オータム
3. 弦楽のためのレクイエム




Tōru Takemitsu: Air (1995)