yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『パリの原智恵子』。「フランス古典小曲集」は愉しめた。

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リュリ:優しいアリア ~クープラン:葦

              
              ①リュリ:優しいアリア 1'53
              ②リュリ:クーラント 1'38
              ③ジャン=フィリップ・ラモー:ロンドによるミュゼット 1'57
              ④ジャン=フィリップ・ラモー:鳥のさえずり 1'39
              ⑤フランソワ・クープラン:修道女モニク 3'19
              ⑥フランソワ・クープラン:葦 2'51


イメージ 2その存在を認知してはいたけれど、あくまでも伝説の・・・であった。ピアニスト原 智恵子(はら ちえこ、1914 - 2001)。おうおうにしてこういった触れ込みのものに、名物の土産物といっしょで、(勝手な)期待に違わぬといったものは少ない。ま、そのとおりで。なにせ録音の古さ(1953~61年録音)とういこともあって、例のごとく、雨が降り、音が揺れています。思い入れがある人、研究者、生業とする方々にとっては価値ある音源なのでしょうが、ドシロウトのたんなる音楽好きにとってはどうなのでしょう。時代性を考えれば賞賛に値するパフォーマンスなのかもしれませんが。

というのも、町の図書館に所蔵されてあったこのアルバムを手にした動機は、ブラームスの『チェロ・ソナタ第2番ヘ長調op.99』が収録されているのに気がついたからだった。

しかしこれが最悪。おいおい!これが名手といわれていたガスパール・カサド Gaspar Cassadó i Moreu 1897 - 1966)のチェロ?というほどに、音が揺れているのだった。わたしの耳か?、音源の古さゆえなのか?、それともチープな再生機器ゆえなのか、まさかカサドのチェロ?。ドシロウトのわたしにはよく分からない。よくこんなのが音源として出回るな~といった印象だった。

でも、原 智恵子のピアノ「フランス古典小曲集」は愉しませてくれた。

このバロック時代のア~ティキュレーションは、なぜこうも胸をくすぐるのだろう。いいですね~。ピアニストの投稿記事でなくなっちゃいましたが・・・。







『パリの原智恵子』
CHIEKO HARA IN PARIS
演 奏 [ピアノ]: 原智恵子 (HARA CHIEKO)
   [チェロ]: ガスパール・カサド (GASPAR CASSADO)

1. リュリ:優しいアリア
2. リュリ:クーラント
3. ジャン=フィリップ・ラモー:ロンドによるミュゼット
4. ジャン=フィリップ・ラモー:鳥のさえずり
5. フランソワ・クープラン:修道女モニク
6. フランソワ・クープラン:葦
7. ローベルト・アレクサンダー・シューマン子供の情景op.15
8 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:「魔笛」の主題による7つの変奏曲WoO.46
[演奏](ピアノ)原智恵子
(チェロ)ガスパール・カサド
9. ヨハネス・ブラームス:チェロ・ソナタ第2番ヘ長調op.99
[演奏](ピアノ)原智恵子
(チェロ)ガスパール・カサド