yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

シベリウス『歌曲集』。いちおうは聴いてみましたが・・・。

イメージ 1

若き狩人

               
               
               若き狩人
               作詞:J.L.ルネベリ

               鳥はただ地上にいて
               しかも木の葉が見えなくしている
               私はまだ一発も撃っていない
               そして再び夕暮がくる

               ひとたび冬がここに
               雪の吹きだまりを連れてやって来れば
               私は雷鳥の足跡をよりよく見られるだろう
               黒雷鳥は木に止まるだろう

               もし空気が涼しくなって
               それから木の葉が落ちたら
               私はたぶん隣の谷に見るだろう
               早くもエゾ雷鳥の一群を

               まもなく雷鳥の足跡が見え
               そしてエゾ雷鳥を覆っているものが消えるだろう
               しかし私がとくに見たいと思っているものは
               その時になってもまだ見えないだろう

               私はここで見 彼女はあそこで見る
               しかし ああ 私たちは会えない
               もし私の目のとどく所に私が立つことができても
               彼女を見ることはないだろう

               私たちの間には湖があり山がある
               そして松の木のある砂地がある
               私たちの間には昼と夕べがあり
               そしておそらく夜もあるだろう



いちどはシベリウスの歌曲をと、ネット図書館所蔵のものを借り受けたけれど・・・。動画サイトで聴ける歌曲のいくらかは愉しく聴けるのだけれど、きょうのアルバムはさほど感興もたせるものではなかった。何でも、ふだん余り取り上げられない希少性を謳うシベリウスの歌曲集といった趣向のようだ。そんなに熱心な歌曲ファンでもないわたしにとっては、いちおうお勉強しましたといったところ・・・。それと歌手のビブラートが気になって仕方なかった。かの国では知られた力のある歌手とのことだそうだけれど。




シベリウス『歌曲集』

7つの歌作品13 Seven Songs, 0P. 13 Nos. 1-7 (1891-92)
1.岸辺の樅の本の下で
2.□づけの希望
3.心の朝
4.朝はいそぎゆく
5.夢
6.フリッガヘ
7.若き狩人

1.Under strandens granar
2.Kyssens hopp
3.Hjertats morgon
4.Varen flyktar
5.Drommen
6.Till Frigga
7.Jagargossen

6つの歌作品50 Six Songs, 0P. 50 Nos. 1-6 (1906)
8.春の歌
9.あこがれ
10.野原で少女が歌っている
11.おののく胸から
12.静かな町
13.バラの歌

8. Lenzgesang(A, Fitger)
9.Sehnsucht(E. R. Weiss)
10.lm Feld ein Madchen singt
 (M.Susman)
11.Aus banger Brust (R.Dehmd)
12.Die stille Stadt (R.Dehmel)
13.Rosenlied(A. Ritter)

8つの歌作品 57 Eight Songs, 0P. 57 Nos, 1-8 (1909)
14.川とカタツムリ
15.道端に―つの花が
16.粉ひき車
17.5月
18.私は一本の木
19.マグヌス公
20.友情の花
21.水の精

14.Elfven och snigeln
15.En blomma stod vid vagen
16.Kvarnhjulet
17.Maj
18.Jag ar ett trad
19.Hertig Magnus
20.Vanskapens blomma
21.Nacken

シェイクスピアの「十二夜」からの
2つの歌作品60
22.来たれ死よ!
23.ホッリロ、嵐と雨の中で
24.ヤマビコの妖精作品72の4
25.北国作品90の1

Two Songs from ShakesPeare's
“Twelfth Night", 0P, 60 Nos, 1-2 (1909)
22.Kom nu hit、 dod!
23.Hallila、uti storm och regn
24.Kaiutar(Larin-Kyosti),0p.72/4(1915)
25.Norden J.l.Runeberg)、OP.90/1(1917)



野原で少女が歌っている


野原で少女が歌っている
作詞:マルガレーテ・スースマン

ひとりの少女が野原でうたっている
おそらく彼女の恋人が死んだのかも知れない
彼女の幸福が崩れ去ったのかも知れない
彼女の歌がそんなにも悲しく響くとは

夕映えは燃え尽きる
牧場は黙している
そして今なお同じ
悲しい歌が遥かに響いている

最後の音が響きやんだ
私が彼女のもとに行くことができたらなあ
私たちは互いによく理解できるだろうものを
彼女がそんなにも悲しく歌っているのだから