yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ブラームスピ『アノ三重奏曲第1番&第2番&第3番、ホルン三重奏曲』。秋の静夜に聴くにふさわしいブラームスの室内楽。

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BRAHMS Piano Trio no.1, op.8.wmv

              
              投稿音源(スーク・トリオ)のものではありません。

ブラームスのピアノ・トリオって未だ聴いてなかった、いや投稿してなかったのかと、拙ブログ内を覗いてみたところ、どうやら見当たらない。ということもあるのだけれど、5年ほど前、このブラームス室内楽クラリネット五重奏曲』にいたく感動し、下記を投稿したのだった。


【 http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/47591149.html 絶巓なす響きの芳醇、ロマンと悲愁の極み 。熟成の生の薫り高い室内楽ブラームス『弦楽五重奏曲第二番』と『クラリネット五重奏曲』。

クラリネット五重奏曲ロ短調 作品115』(1891)こそは、まさにブラームスの響きの芳醇、悲愁の極み、 絶巓なすものといいたくなるほどの作品であり、私には『弦楽五重奏曲第二番』よりも、クラリネットの響きがそうさせるのか、落ち着き、いやこれをしも人生の諦念といっていいのかどうか知らないが、これでよし!との声が響いてくる風情でもある。渋く、すばらしい熟成の生の薫り高い室内楽の音の世界である。・・・ 】


斯く感動をおぼえたブラームス室内楽ということもあって、ピアノ・トリオ作品がネット図書館に所蔵されているのに気付き借り受けた。

作品番号が8番ということで、初稿は21才という若きブラームスの「ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調」。
けれど、その後およそ36年経って押しもおされぬ大家となった練熟の筆を加えて改作されたとのこと。2つのヴァージョンが改稿の手続きの記録ともども残されているのだそうだけれど、一般的には円熟の筆が入った後年の改作(稿)のほうを定稿とされ演奏されているよし。

ということもあって、若々しい清新さ、そのロマンの香気と、円熟の古典的均整の美しさをバランスよく響かせているということで、すばらしい作品となっており、お~ブラームス!と口をついて出てくる。もちろん他の2番3番も味わい深い作品となっているのは言うまでもないことなのだけれど。

「静かさだけが永遠である」とは誰が言ったっけ。その秋の夜に聴くにふさわしいブラームス室内楽

ピアノ・トリオ3作品。



読書中下記の歌を知った(知る人は知るなんでしょうが)。記事とは関係ないですが備忘録として・・・。

あるほどが あるにもあらぬ うちになほ かく憂きことを 見るぞかなしき」(平 資盛

おなじ世となほ思ふこそかなしけれあるがあるにもあらぬこの世に」(建礼門院右京大夫




ブラームスピ『アノ三重奏曲第1番&第2番&第3番、ホルン三重奏曲』

ディスク:1
1. ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8 I-Allegro con brio
2. ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8 II-Scherzo.Allegro molto
3. ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8 III-Adagio
4. ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 作品8 IV-Allegro
5. ピアノ三重奏曲 第2番 ハ長調 作品87 I-Allegro
6. ピアノ三重奏曲 第2番 ハ長調 作品87 II-Andante con moto
7. ピアノ三重奏曲 第2番 ハ長調 作品87 III-Scherzo.Presto
8. ピアノ三重奏曲 第2番 ハ長調 作品87 IV-Allegro giocoso

ディスク:2
1. ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品101 I-Allegro energico
2. ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品101 II-Presto non assai
3. ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品101 III-Andante grazioso
4. ピアノ三重奏曲 第3番 ハ短調 作品101 IV-Allegro molto
5. ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40 I-Andante
6. ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40 II-Scherzo.Allegro
7. ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40 III-Adagio mesto
8. ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40 IV-Allegro con brio



BRAHMS Piano Trio no.2, op.87.wmv