北欧バルト3国のひとつエストニアの『室内楽作品集』。 地政学的に入り乱れた民族間対立の歴史(とりわけ大国ロシアとの)を奥深くもつバルト3国。そのエストニアという国へのエキゾティシズムにひかれての選択といえるだろうか。現代音楽ではまず思い浮かべるのがアルヴォ・ペルトでしょう。北欧の玲瓏な自然、宗教的静謐の響き・・・。そのペルトを思わせる作曲家René Eespere(1953 in Tallinn‐)の作品「トリヴィウム~三叉路」。TRIVIUM=三叉路。右行く?左行く?どちらへ歩をすすめるか。ためらい。思案のしどころ。運命の別れ道。4つ辻ではなく三叉路。トリヴィウム=三叉路。