バーンスタイン『セレナーデほか』。やはり、作曲家というよりは指揮者だ。でも「セレナーデ」はよかった。
やはり、レナード・バーンスタイン (Leonard Bernstein, 1918 - 1990)は作曲家というよりは指揮者だ。というものの、私にはあまり肌に合わない高名な指揮者のひとりなのだけれど。
シリアスで、まじめな曲趣、これで突っ切るのかなと思っていると、ジャズや、ブルース、アメリカンポップ、ミュージカルなどの軽快さの曲調がやおら滑り込んでくる。まるで、ナンチャッテ・・・とおどけ、はぐらかす剽軽を感じさせる。悪気のない人のよさを感じさせる。陰気くささはない。性格的なものなのだろうか。陽のひと。そのゆえか?突き詰めるといったところに欠けるように思われる。展開力。持続性。一貫性。これらがあまり感じられない(二足のワラジということもあるのか?)。
そうしたことと関係があるのか、つよい印象を残す1級の名品とは言いがたい。彼の代名詞とも言える「ウェストサイド・ストーリー」といったダンス・ミュージカルやブロードウェイ・ミュージカルなど大衆音楽こそがたぶん作曲家としての本領なのだろう。
あまり好きではないけれど、戦後を、アメリカを代表する指揮者のひとりであることまでイチャモンつけるつもりは毛頭ゴザイマセン。
ネット図書館で借りた一枚。
バーンスタイン『セレナーデほか』
1. セレナーデ Serenade (1954)
プラトンの「饗宴」による、ソロ・ヴァイオリン、弦楽オーケストラ、ハープと打楽器のための
1.ファイドロス―パウサニアス
2.アリストファネス
3.エリュキシマコス
4.アガトン
5.ソクラテス―アルキビアデス
プラトンの「饗宴」による、ソロ・ヴァイオリン、弦楽オーケストラ、ハープと打楽器のための
1.ファイドロス―パウサニアス
2.アリストファネス
3.エリュキシマコス
4.アガトン
5.ソクラテス―アルキビアデス
2. バレエ「ファンシー・フリー」 Fancy free(1994)
ビッグ・スタッフ(ブルース)-開始
1.オープニング・ダンス
2.バーの場面
3.2人の娘の登場
4.パ・ド・ドゥ
5.争いの場面
6.ヴァリエーション1(ギャロップ)
6.ヴァリエーション2(ワルツ)
6.ヴァリエーション3(ダンソン)
7.フィナーレ
ビッグ・スタッフ(ブルース)
ビッグ・スタッフ(ブルース)-開始
1.オープニング・ダンス
2.バーの場面
3.2人の娘の登場
4.パ・ド・ドゥ
5.争いの場面
6.ヴァリエーション1(ギャロップ)
6.ヴァリエーション2(ワルツ)
6.ヴァリエーション3(ダンソン)
7.フィナーレ
ビッグ・スタッフ(ブルース)
3. スラヴァ!(政治的序曲) Slava! (1977)