「近代ロシア音楽の父」と称されている
グリンカ(Mikhail Ivanovich Glinka、1804 - 1857)。ネット図書館の所蔵検索でたまたまであったので借りた。
ロマンティックというのか、センチメントな泣かせるメロディで記憶にあった
グリンカ。民衆の心をくすぐるというより、貴族、ハイソな階級、階層の憂愁、メランコリーを奏でているといった曲趣を感じたのだけれど。
グリンカがそうした貴族を出自とすることから来る短絡的思い込みだけではないと思うのだが。
民衆と知識階層との相克。憂愁。まさに遅れてきた国の近代の問題。
聴いていて、なぜかロシアの文豪
ツルゲーネフ(1818 - 1883)がわがココロを過ぎったのだった。もうあらかたストーリーなんぞ忘れてしまったが・・・。