yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

『月の光 ~ 辻井伸行 plays ドビュッシー』。模範的、堅実なドビュッシー。

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Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 2009 Cliburn Competition PRELIMINARY RECITAL ドビッシー 映像 BOOK 1 2-2

        


身体的ハンディ持ちながらも、国際的な音楽コンクールで日本人初の優勝を得たということで一躍注目されたピアニスト・辻井 伸行(つじい のぶゆき、1988 - )のことは、クラシック音楽ファンのみならず、世間のグッドニュースとメディアを賑わしたのは記憶に新しい。

けれど、それが故にこそ、音源を手にし投稿することに躊躇するのもしょうじきなところだ。

やはりなんらかの音楽外な心的機制がその鑑賞、価値判断の中にはたらき、枠をはめるのは避けがたい…。(弩シロウトゆえに)

町の図書館の所蔵棚に、この盲目のピアニスト辻井 伸行の「ドビュッシー・ピアノ作品集」が目に留まったので借りうけてきた。

たぶん「ドビュッシー」でなく、ショパンや、ベートーヴェンなどであったら借りてこなかっただろう。

すきな「ドビュッシー」、それもピアノ曲ということで・・・。


過剰な入れ込みやケレンに衒うことなく、まるで、ピアノ演奏のお手本のような模範的、堅実なドビュッシー。これはこれでいいのでしょう。微妙なニュアンスなどとあれやこれやほじくることは控えるべきなのだろう。

ドビュッシー」のピアノ作品は幾多の名演との相対評価にさらされる、陰影多彩なニュアンスを湛え曲趣をもつ名品揃いということなのだろう。



Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 2009 Cliburn Competition PRELIMINARY RECITAL ドビッシー 映像 BOOK 1 2-1






『月の光 ~ 辻井伸行 plays ドビュッシー

【収録曲】
2つのアラベスク
1.第1番
2.第2番

ベルガマスク組曲
3.前奏曲
4.メヌエット
5.月の光
6.パスピエ

版画
7.パゴダ
8.グラナダの夕暮れ
9.雨の庭

10.喜びの島
11.夢