シベリウス『交響詩「4つの伝説曲」』。物語る共同性のロマンと抒情。
物語をもつとは、共同性を生きるということなのでしょう。そのタマシイをものがたり謳いあげるとは、ともに響くもの在るゆえか斯くもうつくしい。
わたしたちには、もはや失われて久しく、いや、私たちはわが身から引きはがし、壊し捨ててきた。個我の自立を、などと・・・。
そして、あげく共同性の紐帯から解き放たれた自由の見返りに、根無し草のむなしいコスモポリタンとしていま生きている。
ますますそれら失われたもののうつくしさが沁みてくる。
しかし、歴史は後戻りはできない。
【 ≪http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/63264908.html シベリウス『レンミンカイネン組曲』。これぞ?と言いたくなるシベリウスのスピリチュアルなシンフォニックサウンド。歴史を精神として今をロマンに生きる。≫
あふれんばかりの叙情のもたらすその響きは、説話共同性へのシンパシーを根っこにもつ。歴史を精神として今をロマンに生きるということでもあるのだろう。たぐり寄せる民族のタマシイ。 】