yuki-midorinomoriの日記

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シベリウス『交響詩「4つの伝説曲」』。物語る共同性のロマンと抒情。

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Sibelius: The Swan of Tuonela

        

シベリウス 交響詩《四つの伝説曲》より レンミンカイネンの帰郷
        


物語をもつとは、共同性を生きるということなのでしょう。そのタマシイをものがたり謳いあげるとは、ともに響くもの在るゆえか斯くもうつくしい。

わたしたちには、もはや失われて久しく、いや、私たちはわが身から引きはがし、壊し捨ててきた。個我の自立を、などと・・・。

そして、あげく共同性の紐帯から解き放たれた自由の見返りに、根無し草のむなしいコスモポリタンとしていま生きている。

ますますそれら失われたもののうつくしさが沁みてくる。

しかし、歴史は後戻りはできない。

近代が産み落としたテクノロジーの蠱惑の果実を捨ててまで。


ところで、ネット図書館で借りたきょう投稿のシベリウスのアルバム『交響詩「4つの伝説曲」』は、アルバムタイトルが違うだけで、すでに以下投稿していたのだった。


【 ≪http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/63264908.html シベリウス『レンミンカイネン組曲』。これぞ?と言いたくなるシベリウスのスピリチュアルなシンフォニックサウンド。歴史を精神として今をロマンに生きる。≫

民俗伝承説話(フィンランドの民族叙事詩カレワラ」)を題材に作曲された、これぞ?と言いたくなるシベリウスのスピリチュアルなシンフォニックサウンドに酔う『レンミンカイネン組曲』。シベリウス31才の作。

あふれんばかりの叙情のもたらすその響きは、説話共同性へのシンパシーを根っこにもつ。歴史を精神として今をロマンに生きるということでもあるのだろう。たぐり寄せる民族のタマシイ。 】


シベリウス 「春の歌」






シベリウス交響詩「4つの伝説曲」』
1. 交響詩≪4つの伝説曲≫作品22 第1曲:レンミンカイネンと島の乙女
2. 交響詩≪4つの伝説曲≫作品22 第2曲:トゥオネラの白鳥
3. 交響詩≪4つの伝説曲≫作品22 第3曲:トゥオネラのレンミンカイネン
4. 交響詩≪4つの伝説曲≫作品22 第4曲:レンミンカイネンの帰郷