yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

栄芝の端唄『お江戸日本橋』。しっとりと色艶みごとな美質の歌声と三味の音で・・・。

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有明

         

         有明

         有明の 灯す油は菜種なり 蝶がこがれて逢いに来る
         もとをただせば深い仲 死ぬる覚悟で来たわいな

         今朝も羽織の ほころびを わしに 縫えとは気がもめる
         いやなあたしに頼むより 好いたあの子に頼まんせ
         ハア 是非とも是非とも



借りることができる図書館所蔵のCD音源に、もうあまり聴きたいと思うようなアルバムが無くなってきたこともありますが、たまには日本の情緒、余韻を味わおうと端唄のアルバムをネット図書館で借りてきた。

しっとりと色艶みごとな美質の歌声と三味の音で・・・。

それも余情しみじみ色香におう艶やかな歌詞がいい。

さて、チントンシャン・・・と。




玉川


玉川

玉川の水にさらせし ゆきの肌
積もる口説のそのうちに とけし島田のもつれがみ
思い出さずに忘れずに
また来る春を 待つぞえ


さのさ


さのさ

葉ざくらや 昨日は花とはやされて 
今日は見返る人も無し
げにはかなきネエ人の世や 許すまいぞえわが心


いつしかに ふけて待てどもこぬ人を
枕行燈のかげ淡く
一人寝る夜のネエさみしさを 鳴いてくれるかほととぎす


お互いに好きと知りつつへだてられ
逢う瀬はかない春の夜に
何かさみしきネエ新内の 流し聞きつつ目に涙





<いき>を聴く、既投稿記事――


http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/63644430.html 『小唄まるかじり』。三味線と艶めく声に色めく近代・ニッポンの<いき>。

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61340560.html 『小唄 ~邦楽名曲セレクション』。なんとも物憂く、遣る瀬無く、気もそぞろ。「どうせこの世は水の流れか空ゆく雲か……」

http://blogs.yahoo.co.jp/tdhdf661/61190550.html 『端唄・小唄・都々逸の粋』CD2枚組み。べつに酒を飲み、酔うわけではないのだけれど俗謡の暖簾をくぐり粋に酔う。






栄芝の端唄『お江戸日本橋

1. お江戸日本橋
2. 初春 (『さわぎ』入り)
3. 重ね扇
4. 深川節
5. 有明
6. 宇治茶
7. 淡雪
8. 姫三社
9. 二上り新内
10. 奴さん
11. 槍さび
12. さのさ
13. 玉川
14. 有馬湯女節(ありまゆなぶし)
15. 大津絵
16. わがもの
17. 祇園小唄
18. 御所車(香に迷う)
19. 米山くづし
20. 氷面鏡(ひもかがみ)