yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

科学ともの<魂>の稀有の表現者登場

イメージ 1

さてobjet magazine<遊>との出会いは、1971年であった。60年後半から70年前半は、今振り返ってみても非常に刺激にとんだ数年であった。意味の地平に揺さぶりをかけんとした色々な芸術活動が展開されていた。その時代的背景に多言を要すまい。政治の季節でもあった、がそちらはまたの機会としよう。現代科学、数学世界が私たちもたらした観念イメージの意味地平から、かくも鋭く煌めくばかりの豊穣な詩的アフォリズムに溢れた雑誌の登場に多いにわが感性を揺さぶられたものでした。ものの背後に潜む観念、イメージを掬い取ろうとするその試み、それらを突き抜けんとする意思、意図には多いに共感するものがあった。音楽、科学、数学等が持つ抽象性、その世界に解らないものの傾斜していた者にとっては、松岡正剛の世界は魅惑的でさえあった。かの有名な<エルランゲン・プログラム事件>の1稿を読んでいただくとそれらがよく分かると思います。また後、単行本として出版された<自然学曼荼羅>のベースとなった<場所と屍体>の初回稿も載せられている。物質・感覚・生命・芸術・仏教から、これが<自然学曼荼羅>のサブに添えられている。なんと斬新な観念世界だろう。ぜひこの若き正剛の1冊より、彼のワールドへの入場門としてお薦めです。


    「物質は光をめざし 光はただ物質を生みつづける
            光を量ろうとしても無駄だ
                   それは神に手をかけている」(松岡正剛
       

興味のもたれた方は下記ページへ
http://www.eel.co.jp/seigowchannel/archives/2006/01/
http://www.eel.co.jp/03_wear/02_selfread/Yu/index.html
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0766.html