yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

1960年代後半の現代音楽、その位置のありどころ

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<AVANTGARDE>Vol.1、昭和44年アカデミー賞とある。それぞれそれなりにピックアップするに値するのであろう。だが自分の感性をしか頼るものがない素人ファンからすれば今聞き返してもいいと思えるのはルトスラウスキー、リゲティ、ストックハウゼン、ベッドフォード位のもので6枚組に収められている他の諸作品に見える新しい試み等は記録されるべき歴史的意義が認められる程度のものかもしれない。だがしかし1969年にこの様なセット物が出されていた音楽シーンが如何なるものであったか今思い出してみても熱いものがある。1945年ウエーベルン死後ヨーロパ現代音楽の様々な試みの成果、その結実の時期、また転換点でもあったのかもしれない。音楽だけでなく実に多くの分野で様々な試みがなされていた時代でもあった。それらは追々振り返りつつこのブログ上で独り言ちたいと思う。70年は日本の総人口の半数が繰り出したと言われている大阪万博の年でもあった。岡本太郎作のあの太陽の塔赤ヘルが出現、世間を騒がせたのも何やらその時代のありようを示しているように思える。学園闘争、全共闘運動の騒然と大阪万博の華やぎ。面白き時代であった。