yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

瑞々しく流れるようなロマンティシズム溢れるシェーンベルクのピアノ曲

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               (上)アーノルド・シェーンベルクArnold Schoenberg
               (下)クロード・エルフェclaude helffer


Schoenberg Piano pieces Op 23 Glenn Gould (1/5)

              

A面5つのピアノ曲 op.23(1920-1923)→ピアノ組曲 op.25(1921-1923)→B面3つのピアノ曲 op.11(1909)→6つのピアノ小品 op.19(1911)→ピアノ曲 op.33a(1928)→ピアノ曲 op.33b(1931)との収録順序となっている。ちなみにネットで覗いたところ、<1974年5月ミュンヘンで録音>と記されているマウリッツオ・ポリーニのグラモフォン盤では作曲年代順になっている。今回取り上げるアルバムは現代音楽演奏では名の知られたフランスのピアニスト、クロード・エルフェclaude helffer (1922-2004)によるフランス・harmonia mundi盤で、WIKIPEDIAで知ったことだけれど、このレコードに対してディスク大賞が授与されているとのことであった。収録順序に特段の意図があるかどうかは分からない。15センチ四方、二つ折りの簡単なフランス語による解説書が入っているが読解不能。たんに収録時間・技術的なだけの問題なのかもしれない。時系列順序を変えたところで、何かが分かるのだろうか。不明である。ところで肝心の曲であるけれど、この盤での劈頭を飾るのが≪5つのピアノ曲Op.23・・・1920-23年に書かれたこの作品は、シェーンベルクの初めての12音音列による作品として重要である。≫(WIKIPEDIA)とあるように、生き生きとした流れるようなロマンティシズム溢れるピアノ曲で、まったく素晴らしいの一語である。ドビュッシーの次に私はこのピアノ曲を好きな作品としてあげるに躊躇しない。はや、そうした古典的名曲のうちの一つであることは、私の好みだけの問題ではないと言いたいところである。≪6つの小さなピアノ曲Op.19で、調性をほぼ完全に放棄するに至る≫(同上)とある。こうしたことを頭に留めて聞くと、先の<op.23(1920-1923)><op.25(1921-1923)>のなんとつやめき輝いていることか。はや躊躇いはない。こうして改めてブログのためにエルフェの演奏を聴き返してみて、いっそうポリーニの演奏を聴きたくなった。たぶん年代的にもこのエルフェ盤しか当時は手に入らなかったのだろう。もちろん演奏に不満があってのことでない。そのような演奏のことどもはシロウトの私にはわからないにせよ。しかしそうした聞き比べることの愉しみを覚えさせるほどに、もはや古典・名作であるということなのだろう。




クロード・エルフェClaude Helffer(1922-2004)
http://www.ne.jp/asahi/yagi/piano/music/pianist/pianist4/pianist4.htm




十二音技法(じゅうにおんぎほう、Twelve-tone techniqueまたはTwelve-tone music)とは、一般にアルノルト・シェーンベルクが1925年に創始した(とされる)作曲技法である。ドデカフォニー(dodecaphony)ともいう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E9%9F%B3%E6%8A%80%E6%B3%95



Arnold Schoenberg (1874-1951) Piano: Maurizio Pollini