yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

ブラックアフリカン・ジャズの熱狂「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」(1969)。

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Art Ensemble of Chicago - Old Time Religion

           

イメージ 2なにか最近は、音盤からというより、YOUTUBEで動画を見つけて、それがきっかけとなって、音盤を引っ張り出すという手順になってしまっている。べつに系統だてて音楽を鑑賞し、紹介している訳ではないので問題にする事もないのだけれど。やはりコトバ・文字での批評に限界があるのは百も承知ではじめたブログではあるが、音と映像の動画配信サイトを見るにつけその威力はすごいものだ。大袈裟にいえば、百万言ついやして誉めそやそうが少しの映像と音でおおよその納得が得られるのではないだろうか。また自身、なにから何まで音盤等の蒐集といかないのは、先立つもののことを思えば言うまでもないことで、そうしたなかネットで音楽などの情報が簡易に享受できるのは、しょうじき、懐さびしい人間にとっては、ありがたい事この上ない。自他にその効果大である。という訳で、今日も、YOUTUBEでその動画を検索し見つけたジャズグループイメージ 1の紹介である。すでに2稿ほど拙ブログに登場している「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」。私にとってアメリカの先鋭なフリージャズグループといえば、この「AAOC」であった。ニューヨークのジャズ動向は知られていたものの、シカゴの情報は遅れていた。ヨーロッパフリージャズの解体的熱狂に引きずり込まれていた身には、アメリカン・フリージャズは中途半端で面白くなかった。唯一セシル・テイラーが追っかけの対象であったのみである。しかし、そうしたなかブラックアフリカン・ジャズのメッセージ性・表題表現性をもった強烈なグループの登場には驚いたものだった。≪AACMの中心的メンバーであったRoscoe Mitchellの下にLester Bowie、Joseph Jarman、Malachi Favorsらが集まり1969年にシカゴで結成された世界最強のフリージャズ・バンドです。同69年に彼らはパリに活動の根拠地を移し、そこで新たにDon Moyeをドラムに迎え入れます。1年半に渡るパリでの活動の中で12枚に及ぶアルバムを発表し、71年にアメリカに戻る頃には黒人イメージ 4アバンギャルドジャズの世界で確固たる地位を築き上げていました。フリージャズシーンにありながら伝統を破壊したり或いは無視したりするのではなく、それを丸ごと抱え込んで更に新たな可能性を切り開いて行こうとするその姿勢には音楽に対する「優しさ」すら感じさせる、本当に偉大なグループです。・・・・ブラックミュージックの伝統を再現あるいは再構築し、それを後世に伝えてゆくという彼らの音楽的姿勢はデビュー当時と全く変わらず、そこが彼らの偉大なところだと思います。やはり確固たる哲学に貫かれた音楽を聴くのはいいものです。≫と、いつも感心して読ませてもらい、またその内容に素晴らしさと羨望さえおぼえる下記ネットページでの紹介文を引用させて頂く。感謝。その1969年パリを活動拠点としていた頃の彼らのエネルギーと情熱の噴出をコレクティヴインプロヴィゼーションに表出して興味募るレコードフランスBYGレーベルのもの。アルバムに文字打たれているとおり、まさしくその独創的サウンド世界において<great black music>であると言っておこう。イメージ 3





Art Ensemble of Chicago、英文公式サイト
http://www.artensembleofchicago.com/


下記ネットでディスクグラフィーほか詳しく紹介されています。感嘆おくあたわずといったページです。
http://www.geocities.jp/ecmlistener/musicians1/aeoc.html