yuki-midorinomoriの日記

イメージを揺さぶり脳をマッサージする音楽

こんなあんなで毒づきはするものの洗練の極み。凄いピアニストのビル・エヴァンス『EXPLORATIONS』(1961)。

イメージ 1

Bill Evans Trio – Nardis:Personnel: Bill Evans (piano), Scott LaFaro (bass), Paul Motian (drums)

         



ビル・エヴァンスBill Evans
イメージ 2コメントへのご返事とか、ブログへとお邪魔している間に時間が経ってしまい、また曲者のYOUTUBEをあちこち検索視聴している間に、要らぬ時間が過ぎてしまった。
今日は当初から、先日来のジャズつながりから今日もジャズ、それも飛びっきりビッグなビル・エヴァンスBill Evans(1929 - 1980)と決めていたものの、ブログに貼り付けるYOUTUBE画像を検索していて、そのあまりにも多くアップロードされているのには驚いた。
故人であるということもあり、またその人気、実力影響力の大きさのほどが窺われるほどのものであった。
ビッグであればビッグなほどこうしてアップロードされるのだろう。要するに共感・シンパシーという奴であろう。見て見て、聞いて聞いてという感動を共有したいという感情がそうさせるのだろう。
それらの多くを聴くと、やはり凄いものだという感想に尽きる。とはいえ、この偉大なピアニストのビル・エヴァンスを敬してというより、生来のへそ曲がり、天邪鬼ゆえに、舌打ちしながら遠ざけてきたのだった。
綺麗過ぎる、美しすぎる、上手すぎる、これがジャズかよ、ジッと畏まって耳傾けて聴くのがジャズか?そこまで芸術したいのか?とか、と心の中で毒づいていたのだった。
しかし気になる凄い存在ではあったのだけれど。その知的洗練が、鼻持ちならないとまではいかないが、ジャズにふさわしくないと勝手に決め付けていたのだった。
素直さがすべて良いなどとは思はないが、そうでないがために私ごときもずいぶんと割を食い損をしてきたことは確かだ。このビル・エヴァンス受容への構え方もそのうちのひとつといえようか。
所有レコードはたったの二枚である。ネットなどのレヴューを見ると、数多いアルバムにも係わらず駄作が殆んどないという稀なジャズ奏者と評されている。そのなかでも名盤といわれているらしい『EXPLORATIONS』(1961)が、今日取り上げるアルバムである。
殆んど駄作がないというのだから、どれを聞いても愉しめるということなのだろう。しかし流麗な、洗練されたアドリブ、ピアニズム。いわゆる腹が立つほどの破綻の無いまとまりを見せるコラボレーション。本当に舌打ちしながら、うますぎて面白くないんだよう、といいたくなるほどの凄いピアノとアンサンブル・コラボレーション。
ジャズを畏まった芸術に祭り上げてしまったビル・エヴァンス。洗練のオーディオリスニングジャズへの頽落のさきがけのようでもあるビル・エヴァンス。こんなあんなで毒づきはするものの凄いピアニストのビル・エヴァンス
フリークのファンからは二枚やそこらで云々カンヌンとはシャラクセーと云われそうなのでこの稿閉じるけれど、しょうじき確かに凄いジャズピアニストです。なにを今更ですが、恥を忍んでのビル・エヴァンス・ブログ稿でした。アルバムの曲目、メンバー詳細は下記ネットサイトに任せます。